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2015年に一般NISAを始めた人は注意?課税口座に移される前にロールオーバーを検討しよう

2019/12/11(水) 18:20配信

ファイナンシャルフィールド

2014年から始まった一般NISAも今年12月末で丸6年となります。ロールオーバーの手続きはおすみでしょうか?

「ロールオーバーって何だったかな?」「ロールオーバーしようか悩んでいる」という方に向けて、今回はあらためてその詳細を見ていきます。

NISAのロールオーバーとは?

一般NISAにはロールオーバーという制度があります。その概要をもう一度確認しましょう。

図1のように、2015年にNISAで投資した商品を売却せずに5年間保有していた場合、何もしなければ課税口座に移されてしまいます。課税口座に移された商品は、その後の配当金や値上がりによる売却益に対して、所得税が課税されます。

それを避けるために、2020年のNISA非課税枠を利用してその商品を移すことができます。この制度をロールオーバーといい、これを利用すると、さらに5年間その商品に課税されず持ち続けることができます。

ロールオーバーはするべき?

では、誰もが今ロールオーバーをするべきなのでしょうか?

答えは「No」です。ロールオーバーすることで、2020年のNISA非課税枠を使ってしまうため、2020年はその残りの分しか新規の投資ができなくなってしまいます。

仮に含み益が出ていて、ロールオーバーの額が非課税枠の上限120万円を超えていれば、2020年の「NISAの新たな投資枠はゼロ」ということです。せっかくのNISA非課税枠を有効に使うことができません。

ちなみに、平成30年の税制改正により、投資商品が値上がりしてロールオーバーする額が翌年の非課税枠の120万円を超えていても、全額ロールオーバーすることが可能となりました。

以下の図2のように、2015年に投資した商品が値下がりし、現時点で含み損を抱えている方はロールオーバーを検討しましょう。5年以内に、その商品が値上がりして大きな利益が得られると考えているなら、図2のケース3のようにロールオーバーすることにより、売却益が非課税になるNISAのメリットを享受できます。

また、毎年のNISAの投資額が少ない方も、ロールオーバーを検討しましょう。例えば、毎年のNISAへの投資額が50万円程度という方は、ロールオーバーすることで2020年の非課税枠120万円を有効に活用できます。

ケース2のように、ロールオーバーせず課税口座に移した場合は、課税口座に移した時の時価が取得価格です。仮に、その後大きく値上がりした場合は、譲渡益に課税されることとなり、NISAのデメリットを受けることになります。

万が一、投資商品に将来性が見込めず、今後もさらに値下がりが予想される場合は、ケース1のように売却も検討しましょう。ただし、NISAの場合は損益通算(他の利益と相殺すること)ができないことを踏まえた上で、ロールオーバーするか売却するかを判断してください。

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最終更新:2019/12/11(水) 18:20
ファイナンシャルフィールド

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