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配給は日に300g?追い込まれる北朝鮮が次に打つ手は、日本列島を飛び越えるミサイルか

2019/12/11(水) 14:11配信

AbemaTIMES

 北朝鮮の核・ミサイル問題が再び緊迫の度合いを高めている。5月以降、少なくとも4種類の新型ミサイルを20発以上も発射してきた北朝鮮に対し、表立って問題視はせず、静観の姿勢を見せてきたトランプ大統領。しかし、8日に北朝鮮メディアが発表した「非常に重大な実験」への懸念を受け、アメリカは国連に緊急会合開催を要請した。

 この「非常に重大な実験」とは何だったのか。米CNNテレビは、北朝鮮の東倉里にある「西海衛星発射場」の衛星写真を分析した結果、土砂が吹き飛ばされた形跡があるとして、ロケットエンジンの燃焼実験が行われた可能性が高いと報じている。また、このエンジンが大陸間弾道ミサイル(ICBM)のものだったとの報道もある。東倉里は2018年9月19日の平壌共同宣言で恒久的に廃棄されたはずの施設だ。

 今回の実験について、ハドソン研究所研究員の村野将氏は「“廃棄する”という宣言をしただけで、試験場が恒久的に使えないよう加工がされているわけではなかった。むしろ11月末ごろ頃からは試験場を改修しているような動きがあるということが、公開情報の中からでも分析できていたので、それほどサプライズではない。土の地形の変化から見て、エンジンの噴射試験が行われたのは間違いないのではないか」と話す。

 「すでに北朝鮮はアメリカ全土を射程に収めるICBM級の液体燃料のロケットエンジン技術を持っているが、サイズが大きすぎるので、小型化した、より燃焼効率の高い液体燃料ミサイルにすることを意図している可能性がある。あるいは、今年に入ってから北朝鮮が行ったミサイルテストは即応性が高く性能に優れる固体燃料ミサイルなので、今回も固体燃料のロケットモーターを持ち込んで実験したのではないかという分析も出ている。ただ、西海衛星発射場は基本的に液体燃料のロケットエンジンをテストするために設計されているので、実際はどうだったのだろうか。私は、液体燃料の可能性がやや高いと思っている」。

 北朝鮮外務省はこの実験の直前、非核化交渉をめぐって「クリスマスプレゼントに何を選ぶかはアメリカにかかっている」とアメリカを挑発。トランプ大統領が「彼はロケットを撃つのが好きだろ?だから私は彼を“ロケットマン”と呼んでいる。米軍を動かさずに済むことを願うが、必要なら動かす」と軍事力行使の可能性をちらつかせると、さらに北朝鮮側は「破滅的結末を見たくなければトランプは考え直すべきだ」、金英哲副委員長も「我々は、これ以上失うものがない」と発言をエスカレートさせた。また、非核化協議の期限は年内いっぱいだと繰り返し強調。アメリカが応じなければ、相応の対応に出るとも示唆している。

 この応酬について村野氏は「トランプ大統領としては、自分と金正恩委員長が良好な関係を維持していることによって得られているメリットが大きい。だからこそ2回のツイートではどのくらいの深刻度で受け止めているかはわからないので、もう少し様子を見る必要があると思う。米軍の偵察機の活動もここ何週間かで活発になっていたし、アメリカとしては軍事的に何らかの兆候があることは分かっていると思う。そんな中、今回のようにそれなりに大きな規模の噴射試験が行われたということで、少し態度を変えたのかなという気がする」とした。

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最終更新:2019/12/11(水) 14:11
AbemaTIMES

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