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「がんばれ」と言われるとがんばれなくなる!?塾講師が教える子供を励ますちょっとしたコツ

2019/12/11(水) 11:15配信

LIMO

がんばれ。ファイト。何かあるごとに我々はこの言葉をつかいます。テストがんばれ、試合ファイト、お仕事がんばって、いろいろな場面でつかわれます。ただ、逆の立場になって考えると「がんばれ」と言われて「よし、がんばろう」と思えるでしょうか。あまりにも安易につかわれるので言葉に重みがなくなり、言う側も言われる側も軽くとらえてしまっているように思います。

そこで今回は「がんばれ」「ファイト」などよくつかわれる言葉を子供がどのように受け取るかを考え、さらに簡単にできる励まし方を提案します。

「ファイト」がクレームに

以前勤めていた塾でこのようなことがありました。そこでは子供達を励ますために年賀状や暑中見舞いを送っていました。あるとき、生徒の母親からクレームの電話がきました。聞いてみると、担当講師のひとりが「ファイト」とひと言だけ書いて葉書を送ったことに立腹されたようでした。

ファイト、いい言葉かもしれませんがどんなときにもつかいますよね。その母親の立場になってみると、かけがえのない我が子に「ファイト」というありきたりな言葉しかかけてもらえないというのは、軽くとらえられたと思っても仕方ないのではないでしょうか。

塾講師の立場として考えると、生徒ひとりひとり性格も成績もちがいます。その子のことを真剣に考えてもっともふさわしい言葉を選んでより具体的に伝えるべきです。その点で、その塾講師は努力が足りなかったと思います。

同様に、子供は親の何気ないひと言に傷つくことが多いです。それは、言葉を軽く発していたり感情的になったりしている場合が多いです。言葉に命を添える。おおげさな話になりますが、SNSなどで乱暴な言葉が飛び交って問題になっています。子供は大人の言動をよく見ています。まずは我々ひとりひとりが自分の言葉に責任を持つ「覚悟」が必要です。

「何も言わない」ことも効果あり

こう書いてしまうと、何も言えなくなってしまうと思われるかもしれません。そうです。何も言わなくてもいいのです。もちろん、「がんばれ」なんて言葉は必要ありません。

そうでなくても、授業、部活動、習い事などで「がんばれ」と何度も言われているはずです。子供達もがんばらないといけないことはわかっています。それなのに家に帰って親から「がんばれ」と聞かされると「またか」という気持ちになってしまいます。

親なら誰もが子供に何事もがんばってほしいと願うものですが、なかなかしないのが正直なところ。そこであせって「がんばってしなさい」というと子供からは「今やろうと思っていたのに」と反発の声が返ってくるという経験をした方は多いのではないでしょうか。

子供は、なかなかわかりにくいところもありますが、心のどこかに「がんばらないといけない」という気持ちは必ず存在します。ただ子供ゆえに、気が進まない、体が動かないということもあるでしょう。

言ってもしない、言わなければしない、それならば「しなくてもいいや」という割り切りもときには必要です。それは勇気のいる選択ですが、ダラダラしているからといってカリカリプンプンしていると家庭にあるべき安心感が失われてしまいます。子供にとっても親にとっても最優先は家庭のやすらぎです。そのことを念頭に子供との接し方を考えるゆとりを持つことではないでしょうか。

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最終更新:2019/12/12(木) 11:10
LIMO

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