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南極でのコケを研究することでわかる地球温暖化の影響

2019/12/12(木) 8:10配信

ニッポン放送

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、国立極地研究所・副所長であるコケの専門家、伊村智が出演。コケと地球温暖化について語った。

伊村)池の底のコケたちにとって、いまはある程度、寒い状態でバランスが取れているのです。今後、南極の温度が上昇したときに、どのような変動が起きるのかということは興味深いですね。特に暖かくなると、いままでいなかったような、例えばミジンコのような動物プランクトンが入って来るとか、いまはほとんど原生生物だけの世界に、新しい生物が加わって、バランスがどう変わるのか。動物プランクトンであれば入れますから、そうすると生態系のバランスが変わり、それによって何が変わるのか。温暖化によって池の生態系が変わるとすれば、ある程度の世界に対する警報として、アピールすることができるのではないかと思っています。

黒木)でも実際に温暖化は進んでいるのですから、研究をやっていらっしゃると変わって行くわけですよね。

伊村)可能性はありますね。昭和基地のある辺りは気候的には安定していて、まだあまり温暖化の影響が及んでいる場所ではありません。場所によって全然違います。南米に近い南極半島は、海に囲まれています。いま海の温度は、温暖化の影響で上昇しています。暖まった海水が下から氷を溶かしているのです。海面の下から氷河を溶かし、それで氷河が流れるスピードが上がっているというのは、正式に報告されています。温暖化の影響は、いまは局所的ですが、全体的に及びつつあるのは間違いないと思います。

黒木)私たちの住んでいる星に、温暖化の影響が確実に出ているということですね。

伊村)そうですね。そのためにも、南極や北極の研究が1つの警鐘になればいいかなと思います。

黒木)でも、行かれるだけでも大変なご苦労なので、大変ですね。

伊村)苦労というほどの苦労はないと思いますけれどね。

黒木)南極では、どんなものを召し上がるのですか?

伊村)昭和基地では、コックさんが料理を作ってくれますので、とても美味しいごはんが食べられます。「南極料理人」と呼ばれているコックさんですね。

黒木)南極料理人さんは、1人の方がずっといらっしゃるのですか?

伊村)毎年、観測隊を組織して、最近であれば30人ほどのチームで南極に行き、1年間過ごして帰って来ます。その間、2人のコックさんがいて、朝はあまり作りませんが、昼、夜と美味しいごはんを毎日作っていただける。

黒木)1年分の材料を持って行くのですか?

伊村)日本は1回しか補給がないので、1度に全部持って行って、それで1年間生きて行かなくてはなりません。燃料や食料、日用品も含めて全部、1回で持って行きます。

黒木)本当に体を張って研究なさっているのですね。

伊村)でも快適ですよ。

黒木)何が快適なのですか?

伊村)外に出さえしなければ、室内は暖房が効いていますから、Tシャツ短パンで過ごせますし、ご飯も美味しい。最近はインターネットもつながっていますので、家族とメールのやり取りをすることもできます。以前と違って、いまは通信環境も充実しているので、生活環境としては決して悪くない。通勤も短いですし(笑)。

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最終更新:2019/12/12(木) 8:10
ニッポン放送

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