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発売即売り切れの「コミケ用バッグ」を試す “戦利品”は安全に持ち帰れるか

2019/12/12(木) 17:17配信

ITmedia NEWS

 コクヨグループのカウネットが開発した、「イベント用(コミケ用)ミーティングバッグ」(以下、コミケ用バッグ)が人気だ。同社がTwitterユーザーの意見を参考に開発したというこのバッグは、10月にクラウドファンディングサイトで先行販売を行ったところ、用意した100個が3分で完売。12月11日には公式サイトで一般販売を行ったが、発売から10分余りで完売となった。

組み立てる前の状態

 受注の再開時期は未定としているが、「安定供給できるよう販売体制を整え、努力する」と同社は発表しており、今後の販売についても前向きな姿勢だ。

 そんなカウネットのコミケ用バッグを試用する機会を得た。“戦利品”はどれだけ入れられるか、傷は付かないか、使いやすいかなど、じっくりとチェックしていく。

 コミケ用バッグの外観は、黒くて四角い。サイズは360(幅)×160(奥行き)×290(高さ)ミリで、重量は約1.1キロ。同社は以前から同様の形状である「ミーティングバッグ」を複数販売しているが、今回のコミケ用バッグはこれまでのミーティングバッグに被せるタイプのふたを付けた他、持ち手の位置など細かい変更を加えている。カラーバリエーションはブラックのみ。

 本製品は購入時点では折り畳まれた状態だ。折り畳めるということは、イベント会場までの持ち運びに便利だ。泊まり込みで荷物が多くなる場合も、バッグがかさばらないというのはメリットだといえる。パーツは本体と仕切り板、底板から構成されており、底板は側面ともつながっている。仕切り板の位置は調整可能で、複数の判型の本の収納に対応する。

 収納容量を見ていこう。サイズ(内寸335×150×255ミリ)からすると、A4の本は横向き、B5やA5は縦向きに収納する前提となる。カウネットのカタログスペックでは、1冊あたりの厚み3mmの場合、A4サイズ22冊、B5サイズ20冊、A5サイズ20冊となっている。仕切り板は調整可能なので、同人誌に採用されやすいB5サイズを特にたくさん入れられるようなレイアウトも可能。またA5サイズ向けのスペースは、それよりも小さい判型の本の収納場所としても使える。本を満載した状態での重量は10キロ前後だが、耐荷重は20キロと十分に余裕はある。本以外のグッズを収納して運ぶ場合にも出番はありそうだ。

 前後左右にポケットがあり、ペットボトルや会場マップ、モバイルバッテリーなどを入れておける。メインスペースは基本的に戦利品の本のみを収納する場所という考えだろう。

 注目ポイントは、戦利品をまとめて出し入れするのが容易だということ。これは仕切り板と左右側面までカバーする底板が分厚く、形状がしっかりしていて崩れにくいためだ。箱として強固なので、人や物体との接触についても安心感がある。さらに布地には撥水処理も施されているため、雨天であっても戦利品を保護する性能は高いといえる。当然だが、満載状態で人にぶつけると大変痛いので、その辺の配慮はお忘れなく。

 一方、サークルを回りながらの出し入れを考えると、少し難がある。持ち運び方法は、肩掛けと斜め掛けの2通りに対応しているが、その際、いずれもふたの開閉がやや面倒。サークルを回るペースが速い人には、この点が気になるかもしれない。

 例として、評論・情報ジャンルの島で1ブースずつ横移動しながら、都度購入していくと仮定して検証してみたところ、斜め掛けのほうが都合良く感じた。肩掛けの場合、持ち手を一つ外してからふたを開ける必要があり、その点が面倒に感じる。斜め掛けであれば、そのステップが省け、ふたの開閉も肩掛けより楽だった。ただ歩いてみると、斜め掛けのベルトに触れてふたがやや開くこともあったので、天候次第ではふたに少し意識を割いておきたい。なお、斜め掛け用の金具はバッグ本体に付いているが、ベルトは付属しない。もし斜め掛けをしたいなら別途用意する必要がある。

 2本の持ち手をまとめるホルダーも用意されているが、これに重量を分散するような機能はあまりない。6キロを超えてきた辺りから肩への食い込みを露骨に感じやすくなるため、いつも“薄い本”を大量にゲットするような人は、別途ショルダーパッドを用意しておくことをオススメする。

 このように気になる点もあるものの、1イベントで50冊程度入手する人にはぴったりのアイテムだ。トートバッグではやや足りないと感じているのであれば本製品はほどよいハズだし、「トートバッグに本を入れていたら折れ曲がっていた」というような失敗を経験している人にもすすめられる。またイベント以外でも、撮影補助アイテムを突っ込む、メイク道具を入れておくなど、本以外のアイテムを持ち運ぶ用途にも使えそうだ。ということで、筆者は新刊作業に戻ります。

ITmedia NEWS

最終更新:2019/12/12(木) 17:17
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