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瀧波ユカリ「バンコク2泊4日旅行は〈主婦の定年〉の予行練習でした」

2019/12/12(木) 20:00配信

婦人公論.jp

漫画「バンコク2泊4日の“脱・主婦”体験で新たな扉が開いた!」に、ひょんなことから家族を残し、海外旅行へ出かけることに顛末を書いた瀧波ユカリさん。この旅は、思いがけず「主婦の定年」について考えるきっかけにもなったそうで――(構成=丸山あかね 撮影=本社写真部)

【写真】漫画「バンコク2泊4日旅行で〈脱・主婦体験〉!」

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◆家族それぞれが自立すべき

家事や子育てなど主婦の仕事はたくさんありますが、つねづね余計な夫の世話はやめるべきだと思っています。

世の中には、妻が風邪を引けば自分も具合が悪いと言い出す夫や、主婦の仕事を知ろうともせずに、「お前だってゆっくりすればいいだろ」なんて言う夫がいる。だけど本来、夫婦はフィフティ・フィフティの関係。それこそ「主婦の定年」も、あって然るべきではないでしょうか。

わが家の場合、私はもちろん、夫も私の共同経営者なので定年という概念が身近ではありません。とはいえ、お互い家にいることが多く、ともに過ごす時間が長いので、早い段階から家族それぞれが自立すべきだと感じていました。

結婚当初は、家事一つとっても意見の食い違いから言い争いになることがあって。喧嘩は避けたい、かといって頑張って夫の機嫌をとるのも嫌。いろいろ試した末に辿りついたのが、言いたいことをオブラートで軽く包み、「今から投げるから受けとってね」と予告したうえで伝える方法。これは効果大でした。

夫の自尊心を傷つけることがないし、一拍おくので私も冷静になれます。なんといっても、自分が悪者にならずに済む(笑)。「家庭内定年」を宣言するには、ひと手間かかったとしても、自ら家族を教育するしかないのかもしれません。

◆ダメもとで頼んだらまさかの快諾!?

とはいえ今さらそれは難しいし、そんな気力は残っていないという人も多いはず。ならばいっそ、家族をおいて旅行に出かけるのもアリだと思います。子どもを保育園に預ける時、「慣らし保育」というのがありますね。あれと同じように、「慣らし家庭内定年」をやってみるのです。

コミックに描いたとおり、私も友人に誘われて、2泊4日でバンコクへ行ってきました。子どもをおいていく罪悪感や家事のしわ寄せを考えると、行かないほうがラクに決まっている。でも、友人の熱意に背中を押され、「数日なら大丈夫かな」と考えられるようになったんです。

そしてダメもとで夫に打診したら、まさかの快諾! 「私が家にいなければ」というのは案外、勝手な思い込みなのかもしれませんね。考えてみれば、その程度で立ちゆかなくなる家族ってかなりヤバイ(笑)。娘は必死に抵抗する表情を浮かべていましたが、いつか家庭をもったとき、「お母さんみたいに自由に外出する家庭でもいいんだ」と思えるはずです。

それにしても楽しい旅でした。帰国後、私は超ご機嫌で土産話とともに感謝の気持ちを夫に伝えました。普段言わないような言葉も、楽しければポロッと言えるもの(笑)。そしてなんと、この9月に再び同じメンバーで旅行の計画を立て、全員がすんなり家族の快諾をとりつけた。今度は少し長い4泊6日。完全な自立も、そう遠い未来ではなさそうです。

今回の旅を通して一番成長したのは、「家に自分がいなくては」という刷り込みから解放された私かもしれません。旅は、凝り固まった自分の考えを変えるために一番効果的だと思うのです。距離をおくことで家族のよさに気づくかもしれないし、夫は夫で、やるべき家事の多さに嫌でも気づくのでは。それを見て見ぬふりをするような夫なら、家を出る準備を始めてもよさそうです。(笑)

少しずつ刺激を与えて変化に対応できる夫になってもらうのが、家庭内定年への近道ではないでしょうか。

秋のイカメンツアーの模様はこちら

(構成=丸山あかね、撮影=瀧波ユカリ)

瀧波ユカリ

最終更新:2019/12/12(木) 20:00
婦人公論.jp

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