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家の食材が余る 解決方法は?

2019/12/12(木) 15:18配信

メシ通

最近、料理に関してひとつアップデートすることができた。
それは、「ホウレン草はゆでたあと冷蔵庫で保存するとき、ギュッとしぼらない」ということ。
ずーっと私は、ギュウギュウにしぼっていた。それこそもう、親のかたきのように。水気が多いと傷みやすいと思っていたから。

それは違うよ、と教えてくれたのは料理研究家の瀬尾幸子(せおゆきこ)さんだった。

瀬尾さん(以下敬称略):ぎゅうぎゅうしぼらないほうが長持ちするんです。そして食感も悪くなる。ホウレン草って葉のぬめり感がおいしいのに、きつくしぼるとそれがなくなっちゃう。保存するときは、ゆるゆるしぼるんです。「生まれたての赤ちゃんの手を握るぐらい」の力加減で。ゆでたあと冷凍するなら、びしゃびしゃのままでいい。

──これって、青菜全般でそうなんですか?

瀬尾:小松菜でも三つ葉でもそうです。しぼると葉の細胞が壊れて、食感が失われてしまう。そこから傷みやすくもなる。キュウリでもそう。私はキュウリって薄い輪切りにして使うことが多いんだけど、一度にまとめて3~4本スライサーで輪切りにしちゃうの。そしたら、塩ふってそのまま触らないで冷蔵庫で保存する。そうすると、長くて1週間はもちます。でもしぼっちゃうと、早くて次の日から傷みはじめる。そのことを発見してから、いろいろしぼらないで保存するようになって。

食材のロスをトラウマにしなくていい

食材を使いきれなくて困っている人は、かなりいる。料理しようとあれこれ買ったはいいものの、使い切れずに悪くして、捨てたことが軽いトラウマになり、自炊から離れてしまう人も少なくない。

瀬尾:そーんなことでね、トラウマになってちゃいられませんよ(笑)。でもね、気持ちはわかる。私も「野菜の扱いが苦手」「買っても使いきれない」「傷んで捨ててしまうことが多いから、野菜を買わない」っていう声はよく聞くの。だから「いやいや、なんとかする方法あるよ!」って伝えられたらと。
昔は4~5人家族が多かったけど、今は1~3人が普通の時代。また家族がいても仕事などの都合で一緒にごはんを食べられない、食べる時間がずれている家庭も多いですよね。そうすると、たとえばホウレン草1束とか、豚肉1パックがなかなか使い切れない。少量パックだと割高になる。

──そこがジレンマ、という声はとても多いです。

瀬尾:で、たとえばお肉。買ってから2~3日は冷蔵庫にいて、4日目ぐらいに「そろそろ危なくなってきちゃったかも?」と緊急避難的に冷凍庫にしまわれるんですよ。でも、冷凍庫にしまったときのお肉の状態を、しまった人は覚えている。「あんまり気が乗らない状態の肉」なわけですよ。食べられなくはないけど、新鮮かというとそうでもない。だから冷凍庫からなかなか出てこなくなる。スーパーに行ったとき、「冷凍庫にお肉あるけど……新鮮なのがいいし」とまた買っちゃう。そして永久に(先の肉は)出てこない。冷凍庫が「プレごみ箱状態」になってるおうちは意外と多いんです。だから冷凍庫に入れないで、冷蔵で保存がきく方法、そして使いやすくなる方法を考えようって。

瀬尾さんが2019年9月に上梓した著書(ラクするためのおいしい下ごしらえ 賢い冷蔵庫/NHK出版)を拝読すると、ニンジン、玉ねぎ、キャベツ、ニラ、セロリ、ピーマン、ゴーヤ、トマト、キュウリ、パクチー、ナス、カボチャ、キノコ、ホウレン草、大根、白菜、もやし、ひき肉……といった「ちょびちょび残りやすいいろんなもの」を、買ってきたら「まずこうしておくと、後々ラクだよ、使いやすいよ、使い切りやすいよー」という、知ってためになるコツが満載。
我々面倒くさがりタイプの救世主のようだ。

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最終更新:2019/12/12(木) 15:27
メシ通

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