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地場産業の「皮革製品」をがっちりサポート 台東区の画期的な創業支援施設「浅草ものづくり工房」とは

2019/12/12(木) 17:31配信

アーバン ライフ メトロ

浅草ものづくり工房とは

 去る2019年10月、台東区の北東に位置する「浅草ものづくり工房」(台東区橋場)で一般公開が行われました。自治体が運営する施設としてはちょっと珍しい、職人のための創業支援施設。はたしてそれは、どんなところなのでしょうか。早速取材に出かけてみました。

【地図】浅草駅から歩いて行ける? 「浅草ものづくり工房」の場所を見る

 地下鉄浅草駅から隅田川沿いに北へ約2kmにある「浅草ものづくり工房(以降「ものづくり工房」)」は、台東区の地場産業である皮革製品を中心に、ものづくりに関わる職人が独立できるまでの支援を行う施設です。

 クリエイター用のシェアオフィスなどを運営する自治体は他にもありますが、単にスペースを提供するだけではないのが、ものづくり工房の最大の特徴。すでに事業を立ち上げてはいるものの、その事業をより成長させたいという意欲的な職人を対象に、最長3年間の入居期間の間に、さまざまなノウハウを受けられます。

 自治体が運営する施設としては、あまり類例をみないこの台東区の挑戦は、実はゼロから計画したものではありませんでした。その発端は、少子化により増える廃校の用地再活用だったといいます。

 区役所内のさまざまな部署に割り当てられた廃校再活用の課題。その中で、産業振興課が取り組んだのが、地場産業の振興を見据えた、創業支援施設の構想でした。

 新御徒町の小島小学校を再活用したデザイナーの独立支援施設「台東デザイナーズビレッジ(以降(デザビレ)」の成功をもとに、おなじく学校だった建物を再利用して2009(平成21)年にオープンしたのがものづくり工房。

ものづくり工房のさまざまな特徴

 そんなものづくり工房には、施設ならではのさまざまな特徴を備えています。

 まず、皮革製品を加工する各種の機器を常備していること。洋服のデザインであれば、家庭用のミシンでも縫えますが、革の場合は特殊なミシンでないと縫製ができません。これが、個人で購入するにはとてもハードルの高いものばかり。そんな高価な皮革用加工機器をいくつも常備しているのが、ものづくり工房の大きな特徴です。

 また、ハード面でのサポートとは別に、製品や技術の売り込み方など、ソフト面をサポートしているのも、ものづくり工房の大きな特徴です。

 職人の世界では古い慣習が今でも根強く残り、ものづくり工房に入居してくる技術者の人たちも、「下請けです」と挨拶してしまうそうですが、それだと価格を叩かれてしまいます。

 下請けではなく「他にはない技術を提供できる職人」と伝えるなど、ビジネスでの付加価値の付け方や自分の売り込み方、ひいてはより高い稼ぎ方を教えてくれるのも、ものづくり工房の大きな魅力といえるでしょう。

 そしてこれらの支援を行なっているのが、インキュベーション・マネージャーの島田浩司さんです。島田さんは、大手アパレルメーカーのワールド(神戸市)のご出身。ワールドでは新規事業開発に携わり、また退社後には服飾開発、そして事業開発の研究所を設立。ファッション業界を中心に新しいビジネスモデルを創造する事業開発のプロデューサーです。

「職人としては現状のままでもやっていけるが、自分たちをどう伝えて売り込んでいくか。独立するノウハウを教えることこそ、ものづくり工房の最大の特徴」と、第一線で活躍されてきた島田さんは熱く語ります。

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最終更新:2019/12/12(木) 17:40
アーバン ライフ メトロ

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