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WEC:ロータリーエンジンでのル・マン参戦可能に。ハイパーカー・レギュレーション最新版が発表

2019/12/12(木) 12:06配信

オートスポーツweb

 12月11日、FIA国際自動車連盟は2020/2021年シーズンのWEC世界耐久選手権に、新たなトップカテゴリーとして導入されるル・マン・ハイパーカーのテクニカルレギュレーションを更新し、同日付けで公開した。

【写真】2022年の復帰を発表しているプジョーと、レベリオン・レーシングが公開したハイパーカーのイメージ

 現行のLMP1に代わって、WEC/ル・マン24時間レースにおける最高峰カテゴリーに位置づけられるル・マン・ハイパーカー。このクラスの概要は2018年6月に行われた最初のアナウンスから度々アップデートがなされ、12月4日に開かれたFIAの世界モータースポーツ評議会(WMSC)によって最新の規則が承認されている。

 OEM、つまり自動車メーカーが持つブランドの下でホモロゲーション登録を受けなければ当該ハイパーカーの参戦を認めないとした新しいルールブックでは、この他にもさまざまな修正が行われた。

 2020/21年シーズンの開幕まで8カ月というタイミングで公布された新しいテクニカルレギュレーションは、ロードカーベースとプロトタイプベース双方のハイパーカーの仕様をチャート化。また、来シーズンも参戦が許可される、現行ハイブリッド車とノンハイブリッドLMP1に適用される規則概要も合わせて公開されている。

 エンジン規定ではロータリーエンジンの使用が認められており、REエンジン車が新たなWEC/ル・マンのトップクラスを走ることが可能となった。

 この他、今年6月のル・マンで行われた、ACOフランス西部自動車クラブ主催のカンファレンスでのハイライトに関しても明文化がなされた。これには特注エンジンの使用について、ハイブリッドシステムのオプション使用、元の車両重量に最大50kgのウエイトを加算するバランス・オブ・パフォーマンス(BoP)システムなどが含まれている。

 一方、カンファレンスで取り上げられなかった新しい要素としては、前述したロータリーエンジンの受け入れをはじめ、ディフューザー構造の自由化、レインコンディション下における、いわゆるハイブリッドの“使用範囲のしきい値”などの明確化が含まれる。

 この中のハイブリッドシステムの使用については、当該システムの搭載車はインターミディエイト又はウエットタイヤ装着時に、時速140~160キロ或いは“それ以上”の速度から電動モーターによる駆動が許可されると定義された。

 これは6カ月前に、ドライコンディションでの“しきい値”が時速120キロ以上と発表された際、ACOのスポーティングディレクターを務めるビンセント・ボーメニルが大まかに推測していた数字と一致するものだ。

 ハイパーカー搭載されるエンジンとMGU-Kの生産要件は、新カテゴリーの発表当初から示されている技術規則を継続。その一方で、OEMが走らせるレーシングカーと同じパワーユニットを搭載するロードカーを、2年間で最低25台生産しなければならないというルールに基づいたMGU-Kとは別に、オーダーメイドのMGU-Kの使用が許可された。

 さらに、今回公開されたテクニカルレギュレーションでは、ハイパーカーでの可動式エアロダイナミクスの使用を認めないことが改めて確認されている。

[オートスポーツweb ]

最終更新:2019/12/12(木) 12:19
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