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下妻中生が宮城訪問 被災地で“命”考える 慰霊の会、「犠牲者の分も生きる」

2019/12/13(金) 7:00配信

茨城新聞クロスアイ

下妻市立下妻中学校(同市長塚乙、飯村晃校長)の2年生が、東日本大震災で大きな被害に見舞われた宮城県石巻市などを訪れた。現地で語り部の話を聞き、慰霊の会を開くなどあらためて自然災害の怖さを知り、命の尊さを考えた。生徒たちは「想像を超えて被害を受けていた。当たり前にある日常に感謝して生きたい」などと感想を語った。

同県への被災地訪問は初めて。立志体験活動の一環で、2年生167人が4、5日に1泊2日で訪れた。

初日は、岩沼市の千年希望の丘と東松島市震災復興伝承館へ2組に分かれて訪問。さらに合同で気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館にも訪れた。いずれも震災の爪痕や記憶、教訓を伝え続けている施設だ。

最終日は、津波で児童74人と教職員10人が犠牲になった石巻市の旧大川小学校へ。下妻中は慰霊の会を開催し、娘を亡くした父親から震災時の話も聞いた。生徒代表で堀越風花さんが「亡くなった子どもたちの分まで、今を、未来を強く生きていくと約束します」とメッセージを伝えた。また3120羽に上る折り鶴も寄贈。旧校舎に飾られているという。

校外学習実行委員会委員長の稲生(いのう)悠人さんは「行けて良かったと思う。かわいそうな場所と思うだけでなく、震災でこういうことがあったと伝えたい。当たり前の生活に感謝したい」と感想を語った。桜井夏来(なつき)さんは「(東松島市の施設で)亡くなった子どもが大好きだったこいのぼりが飾ってあり印象に残った。被害に遭った人から震災をより深く聞けた」と振り返った。

貴重な経験を積んだ生徒に、前野せつ子教諭は「一日一日を大事に、丁寧に生きる子どもたちになってほしい」と話した。

同校は4カ所の訪問先へ、募金活動などで集めた善意金とパンジーが咲くプランターを贈った。(小林久隆)

茨城新聞社

最終更新:2019/12/13(金) 7:07
茨城新聞クロスアイ

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