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小津作品は「最適な教科書」とパルムドール受賞監督【第4回マカオ国際映画祭】

2019/12/13(金) 21:02配信

シネマトゥデイ

 10日まで開催された第4回マカオ国際映画祭のディレクターズ・チョイス部門で、小津安二郎監督『東京物語』(1953)の4Kデジタル修復版が、市内にあるシネマテーク・パッションで上映され、多くの若い観客が来場した。12月12日は小津監督の命日で没後56年となる経つが、小津監督にオマージュを捧げたコゴナダ監督『コロンバス』も2020年3月に公開されるなど、今なお世界中の人々を魅了し続けている。

 ディレクターズ・チョイス部門は、世界で活躍する監督が、影響を受けた作品を次世代に伝える目的で設けられたもの。東洋の監督は西洋の作品を、西洋の監督は東洋の作品をセレクションするのがルール。『東京物語』はルーマニア出身で、映画『4ヶ月、3週と2日』(2007)で第60回カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞したクリスティアン・ムンジウ監督による推薦だ。今回のニュー・チャイニーズ・シネマ部門の審査員でもある。

 上映前に舞台あいさつに立ったムンジウ監督は「映画というのは、編集しすぎない限り時間の経過をそのまま見せることができるというのが発見でもあった。しかしオズは、細かいカットを重ねながら、現実世界において、時間がいかに経過していくのか。映画界の巨匠の一人です」と解説した。

 ムンジウ監督の小津作品との出会いは、ブカレスト大学で映画製作を学んだ20代前半だったという。しかし今のように旧作に簡単に触れられるチャンスはなく、映画史を学んでいた教科書の中で存在を知ったという。ムンジウ監督は「映画はその時代を表すものです。残念ながらオンタイムでオズに触れることはできず、実際に出会ったのはかなり後ですが、映画に対する同じ思考を持ち合わせていたことを知ると同時に、物語の今日性を感じました」という。

 小津作品の存在というのはムンジウ監督だけでなく、ベルリン国際映画祭で金熊賞と国際映画批評家連盟賞の2冠を獲得した『私の、息子』(2013)のカリン・ペーター・ネッツァー監督ら“ルーマニア・ニューウェーブ”と呼ばれる世代の監督たちにも大きな影響を与えているそうで、彼らと会話をすると小津監督の名前が出てくるという。

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最終更新:2019/12/13(金) 21:02
シネマトゥデイ

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