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「カツベン!」主人公・成田凌は“チャップリン” 活動弁士「よくぞ、ここまでやってくれた」

2019/12/13(金) 10:10配信

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活動弁士の片岡一郎さんと坂本頼光さんに聞く…周防正行監督5年ぶりの新作映画

 周防正行監督(63)の5年ぶりの新作映画「カツベン!」(12月13日公開)は、無声映画時代、活動弁士を夢見る青年・俊太郎を主人公に、日本映画のはじまりを描いたエンターテインメント活劇だ。主演・成田凌(26)を始め、永瀬正敏(53)、高良健吾(32)らが個性的な弁士を熱演。その指導に当たったのが、実際の活動弁士、片岡一郎さん(42)と坂本頼光さん(40)だ。2人は映画「カツベン!」をどう観たのか?

【写真集】活動弁士のリアルで生き生きした現場…映画「カツベン!」は日本映画のはじまりを描いたエンターテインメント活劇

坂本「最初、成田さんが身長181センチ、体重60キロと聞いたとき、そんなヤツは大正時代にいるわけねえだろうと思ったんですよ。でも、脚本を読むと、主人公の俊太郎は他の人とは違う存在。小さい頃から天才肌だし、いろいろあって活弁の世界に入ってくる異質な風みたいな感じがしました。成田さんみたいな瑞々しい人は、今までにない弁士のキャラクターだと思うんですよね」

片岡「弁士の物語というと、なぜか、懐かしさにずっと囚われている。古き良きという視点がものすごく多いんですけど、この映画は違いましたね」

坂本「僕らがよくテキスト的に出す作品として、『活弁物語』というのがあるけども、若い頃は頑張るけど、人気が出て、鼻高々になって、調子に乗っていると、トーキーが出て落ちぶれ……という絵に描いたようなストーリーばかり。この映画は多分2か月ぐらいのドタバタが描かれている。俊太郎は(映画館の)青木館にふらっと来た若者でもあるんですけど、従来の周防組の役者さんが脇を固めている中、成田さん自身が周防組にふらっと来た若者のような感じがしました」

片岡「この主人公を拡大解釈すると、(チャールズ・)チャップリンなんだよね」

坂本「そう、異界の放浪弁士! うまいこと言うね。それ、僕が言った事にしてくれませんか?(笑)。でも、僕もそう思ってました(笑)。成田さんはよくぞ、ここまで、やってくれました。ここだけは僕と似ているかなと思ったんですけど、自分の中でストンと落ちるものがないとイヤなタイプ。だから、迷いながらやっていた。成田さんは永瀬さんの大ファンだと言っていましたから、下手なことはできないと思っていたようです」

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最終更新:2019/12/13(金) 10:38
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