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恒例の来年の漢字は「進」ソフトバンク工藤監督が込めた三つの意味

2019/12/13(金) 8:02配信

西日本スポーツ

■日本一旅行へ出発

 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(56)が12日、2020年の漢字に「進」を選んだ。今季は球団史上初の3年連続日本一に輝いた一方で、2年続けてリーグ優勝を逃した。より一層チームを「進化」させ、来季こそ悲願の完全Vを成し遂げる決意を込めた。世相を表す年末恒例の「今年の漢字」に選ばれたのは、新元号にちなむ「令」。令和の常勝軍団になるべく、進み続ける覚悟だ。チームはこの日、日本一を祝う米国ハワイへの旅行に出発した。

【表】工藤監督が選んだ過去4年の漢字

 3年連続日本一を祝う米ハワイへと向かう直前。工藤監督はじっくり考えを巡らせ、色紙にペンを走らせた。毎年発表している来季への意気込みを示す漢字は「進」だ。「プロ野球選手は前に進んでいくしかない。私も前に進まないといけない。確かに日本一にはなったが、2年連続でリーグ優勝をできていない。その悔しさを前に出して進んでいく。そういう思いで字にした」と説明した。

 熟考した一字に、さまざまな狙いも込めた。一つは「進化」だ。レギュラー陣の突き上げに向け、若手に一層の成長を求める。「若い人のレベルアップ、奮起は非常に大事な部分」。今季は故障者が続出したが、野手では周東や釜元ら、投手も高橋礼や甲斐野らがブレーク。台頭した若手が来季も活躍し、さらなる新たな戦力が伸びていくことは、チームの進化を呼ぶ内部競争の活性化につながるからだ。

 「進塁」も重要視している。今季は走塁改革をテーマに掲げた。昨年より33個増となるリーグ3位の113盗塁を記録したが「積極的に一つでも先を」と来季も改革を続ける方針だ。強力打線を擁しながら、総得点582はリーグ4位。攻撃力向上を走塁から図っていく。

 加えて、たゆまぬ「前進」の意識をナインに植え付ける。「われわれは常にトップを目指し勝っていかないといけない集団。歩みを止めないことが大事だし、絶対に後退しない思いを毎年持ってほしい」。シーズン後も意識を高く持ち、前に進み続けることを要求。秋季キャンプ後には、全選手にオフのトレーニングプランを球団支給のiPad(アイパッド)で送信済みだ。

 もちろん工藤監督自らが率先して模範を示すつもりだ。ハワイでは「ゆっくりします」というが、旅行後も帰国せず、米本土に向かって年末まで滞在するという。「アリゾナやロス、サンフランシスコなどに行く予定です」。現地では施設の視察のほか、米メジャー関係者らと懇談するなどして見聞を深める。休暇はほんのひととき。4年連続日本一と3年ぶりのリーグVへ。前へ前へと突き進む。 (山田孝人)

西日本スポーツ

最終更新:2019/12/13(金) 8:02
西日本スポーツ

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