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「釣れた!」カツオ漁で栄えた町の釣り堀 にぎわいの先に漁業再興の夢

2019/12/13(金) 6:35配信

沖縄タイムス

 釣り船などマリンレジャー業の「海生活(マリンライフ)」(具志堅勝文代表)が営む本部町渡久地の「海人(うみんちゅ)の駅 おさかな直売店」に設置された屋内釣り堀が、休日を中心に人気を集めている。釣った魚は持ち帰りのほか、店側に調理を頼んでその場で食べることもできる。いけす内の魚は地元漁業者から仕入れたもので、具志堅代表(58)は釣り堀に漁業再興の夢を託す。(北部報道部・又吉嘉例)

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 ◆ぴちぴち新鮮、その場で調理も

 「釣れた!」。うるま市から訪れた並里昊矢ちゃん(5)がさおを上げると、針にかかったグルクンがぴちぴちと踊った。1日、日曜日の釣り堀は親子連れでにぎわっていた。父親の力矢さん(38)は「手ぶらで来られるし、子どもが自分で釣った物を食べるのもいい経験になる」と話した。

 いけすは縦2メートル、横8メートルで約8トンの容量。キツネフエフキやアジ、ブダイなど60匹以上が泳ぐ。利用料は20分間で税込み770円。調理料金は魚種やサイズ、調理法によって異なる。

 「カツオの町」として漁業で栄えた本部町だが、生き餌の小魚が捕れなくなったことなどから、2011年以来、大型船でのカツオ漁は途絶えている。本部漁協によるとカツオの漁獲量はこの20年で減少し、1995年の172トンに比べ、近年は40トン前後にとどまる。

 ◆町で最後のカツオ漁船の船長

 具志堅代表の父親は10年に引退した町最後のカツオ漁船「第11徳用丸」船長の故用権さん(享年84)。曽祖父から4代にわたり漁業で生計を立ててきた。具志堅代表は「せっかくの漁業の町。漁業者の生活や後継者育成のためにも何かやらないといけない」と話す。

 店では競りには出さないような魚も引き取っている。出荷サイズ未満の魚を使った加工品の開発も検討中だ。

 「いつかはカツオ漁の復興を」と夢を描く具志堅代表は「少しでも漁業者の力になりたい。本部の新鮮な魚を買いに来てほしい」と呼び掛けた。

 釣り堀の営業時間は午前10時~午後5時。火曜定休。問い合わせは電話0980(43)6612。

最終更新:2019/12/13(金) 6:35
沖縄タイムス

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