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ECでも増税の反動は前回よりもゆるやかに、しかし消費者にとっては「わからないこと」だらけ

2019/12/14(土) 12:00配信

MONEYzine

 ネット上のオープンな広告プラットフォームを提供するCriteoは、8月1日から10月25日までの消費者の購買傾向について2億以上のEC取引実績データの動向から分析し、その結果を10月29日に発表した。

 10月の消費増率引き上げ前後の小売業全般の売上動向を見ると、消費税率引き上げ前で最後の週末となった9月28日には、駆け込み需要などの影響で8月平均比で56%増となった。一方、引き上げ直後は駆け込みの反動があったものの同16%減にとどまり、その後は2週間ほどして8月の水準まで回復した。

 また、健康美容分野の売上で見ると、消費税率が10%に引き上げられた直後は8月平均比で15%減となった。一方、前回の消費税率が5%から8%に引き上げられた直後(2104年4月)は、同年2月平均比で53%減と大きく落ち込んでおり、今回の消費税率引き上げ前後で発生した駆け込み需要とそれに伴う反動減は、前回の引き上げ時に比べて緩やかだったようだ。

 続いて、チラシ・買い物情報サービスを提供する株式会社ロコガイドが11月5日に発表した調査結果を見てみよう。こちらは、同社サービスを利用する消費者1,256名を対象に、消費税率引き上げ後の買い物意識調査を実施したもので、調査期間は10月15日から23日。

 消費税率引き上げ後の買い物で迷った経験について聞くと、50.2%の消費者が「迷ったことがある」と回答。その理由について聞くと、軽減税率に対するコメントでは「軽減税率対象、非対象の区別がわからない」「テイクアウトとイートインの税率の違いがわからない」などがあった。

 キャッシュレス決済・ポイント還元事業では「いつも行くお店がキャッシュレス決済ポイント還元対象店舗かどうかわからない」「自分にとってお得なキャッシュレス決済がわからない」などがあったほか、買い物に関する意識・負担感では「これまで購入していた商品自体が値上がりしたため、継続購入を迷う」「全体的に値段が高く感じられて、商品の購入自体を迷う」などのコメントがあった。

 また、軽減税率制度についての理解度を調べると、「内容まで理解している」と答えた消費者は、9月に実施した同様の調査時から17.3ポイント上昇して57.2%になった。


(サイトウ イサム 、 加藤 秀行)

最終更新:2019/12/14(土) 12:00
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