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新しいサービスが展開される高輪ゲートウェイは、どんな駅になるのか

2019/12/14(土) 8:18配信

ITmedia ビジネスオンライン

 2020年春、多くの人の注目を集める新駅「高輪ゲートウェイ」が開業する。ダイヤ改正は3月14日と報じられており、その日に開業するものと見られる。

【画像】2020年に開業する「高輪ゲートウェイ」

 そんな新駅には、さまざまな試みが投入されている。高輪ゲートウェイは、どんな駅になるのか、何を試みた駅になるのか。JR東日本の鉄道ビジネス上の位置付けはどんなものなのか。駅の概念を超越したものになることも考えられる。

山手線と京浜東北線だけの駅、だけど

 高輪ゲートウェイは、山手線と京浜東北線だけが停車する駅である。上野東京ラインなどは停車しない。地下鉄とも接続しない。鉄道網の観点からは、それほど重要な駅ではない。東海道新幹線は東京と品川、東北・上信越方面の新幹線は東京、新しく開業するリニア中央新幹線の駅は品川になる。それらから乗り換えて、という場所なのだ。

 しかし高輪ゲートウェイが注目されるのは、聞き慣れない名前だけではなく、駅の未来像を示すことになるからである。そのために、あえて「ゲートウェイ」という言葉を入れたのだろう。

 では、高輪ゲートウェイは何の「ゲートウェイ」なのか。

どんな駅なのか

 まず、高輪ゲートウェイはどんな駅なのか説明しよう。JR東日本の説明によると、「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトに、24年ごろに新たに生まれる街の核として、東京と世界をつなぐ玄関口となることを目指すという。

 では、どんなことが行われるのか。駅構内ではロボットや駅サービス機器を試行導入するという。駅案内のAIサイネージは、音声認識や自然言語処理などのAI技術を組み合わせ、駅構内の案内や周辺の道案内などを日・英・中・韓の4カ国語で行えるという。また、JR東日本による各種情報サービスと連携し、列車の運行に関する情報をリアルタイムで行う。

 「BotFriends Vision」や「AIさくらさん」、コミュニケーションロボット「EMIEW3」といった対話可能なシステムでは、話しかけるとロボットが返事をし、案内をしてくれる。

 かつては駅員に尋ねたり、駅構内の表示を見たりしなければ分からなかったことが、テクノロジーの力で対応できるようになり、それも人間が対応するのと同じようになっている。また、移動しながら案内するロボットや、車いすタイプのロボットも導入される。

 駅の警備もロボット化する。導入される警備ロボットでは、あらかじめ設定した移動経路を巡回させ、おかしな状況が発生したらそれを検知し、警備員に通知する。場合によっては、サイレンやフラッシュライトで威嚇することも可能だ。

 清掃ももちろんロボットである。これに関しては他社でも実験を導入しており、開発競争の中にあるといってよいだろう。「EGrobo(イージーロボ)」は、夜間帯に駅構内の自動清掃を実施するロボットで、床面の汚れを洗浄する。おもに夜間帯に運用する。「CLINABO(クリナボ)」は、駅混雑情報とあらかじめ設定した移動経路に従い、駅構内の自動清掃を行う。

 とにかく、テクノロジーにあふれた駅なのだ。これまで人がやらなければならなかった仕事が自動化されることにより、人を増やさなくても運営できる駅になる。人手不足の現在、こういった形の駅が必要であることも理解できる。

 またそのぶん、人でなければできない仕事にも注力できる。機械がやってくれるおかげで、人こそができるサービスにも力を入れられる。そういった駅が、高輪ゲートウェイである。

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最終更新:2019/12/14(土) 8:18
ITmedia ビジネスオンライン

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