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中国版「タピオカ」 SNS映えミルクティーが空前の大ブーム。1杯に3時間待ちも

2019/12/14(土) 6:15配信

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今やコーヒーチェーンや温泉街の喫茶店でも売られているタピオカドリンク。

隣国・中国でも似たようなブームが起きているのをご存知だろうか。 露店やスタンドで気軽に買えたミルクティーがこの数年でアップデートし、行列当たり前、ブランド乱立のバブルドリンクに変貌しているのだ。

ミルクティー店の開業は、会社員生活に疲れた女性たちの“夢”でもあるが、実際には弱肉強食の甘くない業界になりつつある。

「庶民の飲み物」、映え意識しブランド化

大連市の大学院生、楊暁クン さん(25)は10月に中国中部の長沙市を旅行した際、現地で人気のミルクティー店「茶顔悦色」を訪ねた。

「全国ブランドは一通り制覇したので、その土地だけの人気店に行きたかったんです」 茶顔悦色は長沙市で直営店100店舗以上展開するが、ブランドを守るために他地域での展開やフランチャイズ化は行っていない。

「だからこそ、レア感がある」と楊さんは強調した。 イチゴやバナナなどフルーツ風味のミルクティーに、タピオカを投入したミルクティーは数年前まで、スーパーの一角にあるスタンドで買うような庶民の飲み物だった。

価格は5~10元(約80~160円)。30元(約480円)前後するスターバックスのコーヒーに比べるとお手頃で、おしゃれなカフェが増える中国でも、一定の存在感を維持してきた。

そんな“庶民派”ミルクティーにスポットライトが当たり始めたのはこの2、3年のことだ。功労者は1997年に開業した業界最大手の「COCO」と、2012年に創業し、スタイリッシュなデザインでミルクティーを一つ上のブランドにステップアップさせた「喜茶 HEYTEA」。

両ブランドがフレーバーの多様化や「映え」を意識した見栄えの革新を先導し、人気の上昇とブランドの増加、市場拡大という好循環が起きた。

若い女性の“プチ贅沢”

最近はミルクやタピオカを使わない商品も増えてきたため、商品の総称も「ミルクティー」から、「新式茶飲料」に変化しつつある(本稿では分かりやすさを優先し、「ミルクティー」と表記する)。

中国の市場調査会社「iiMedia Research」によると、ミルクティー消費者の大半が女性で、月収5000元(約8万円)以下が全体の8割を占める。

また、2015年創業と後発ながら、COCOや喜茶を猛追する「奈雪的茶」が12月に発表した「2019新式茶飲消費白書」は、ミルクティー消費者の50%が90後(21-30歳)で、37%が80後(31-40歳)と分析。

ミルクティーが若い女性の“プチ贅沢”をかなえる商品となっていることが分かる。

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最終更新:2019/12/14(土) 6:15
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