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スポーツ界、男女の収入格差問題。是正目指すオーストラリアの本気度

2019/12/14(土) 17:00配信

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男女間の雇用機会や収入の格差は長年世界各国の議論の的となってきたが、同様の問題がスポーツ界にも根深く残っている。米フォーブス誌が発表するスポーツ長者番付の上位は毎年男子選手で占められており、2018年にはトップ100に女子選手が一人もランクインしないという結果となった。

そのような中で今年、スポーツ界の男女格差問題に大きな動きが起きている。2019年2月にオーストラリアのスポーツ連盟が、男女アスリート間の収入格差をなくす取り組みを行うと表明したのだ。今回はオーストラリアでの変化を中心に、スポーツ界の男女収入格差問題の動向を追ってみたい。

男女クリケット選手の収入格差は約4倍

オーストラリアの各スポーツ連盟のCEOなどで構成されるMake Champions of Change Sport(MCC)は、スポーツ界における男女の収入格差をなくす取り組み “Pathway to Pay Equality” を発表した。

オーストラリアの人気スポーツであるクリケットをはじめ、サッカー、ラグビー、ゴルフ、水泳、テニスなど計17のスポーツ連盟がこの取り組みに参加しており、世界初ともいえる競技の垣根を超えた大規模な男女収入格差是正プログラムとして注目を集めている。

オーストラリアの各スポーツ連盟は、これまでも男女の報酬格差を無くす動きに取り組んで来た。例えばテニスでは、すでに大会賞金を男女同額とすることが実現している。

しかしそれでもまだプロスポーツ選手の男女収入格差は大きい。クリケットのプロ選手の最低年俸は男子が31万豪ドル超に対し、女子は8万7000豪ドル、サッカーの場合男子6万4000豪ドルに対し、女子1万2000豪ドルと、4~5倍程度の差がついている。

クリケット連盟は2017年に男女選手の時間当たり基本給を同額にすると発表しているが、フルタイムでクリケット選手として活動できる女性アスリートが少ないといった環境面の問題もあり、単一の施策だけでは男女の所得格差を埋められない状況となっているようだ。

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最終更新:2019/12/14(土) 17:00
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