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社会人時代にイップス…一時は「プロを完全に諦めた」中日・阿部は先輩のアドバイスで再び夢へ歩み始めた

2019/12/14(土) 7:41配信

中日スポーツ

 中日・阿部寿樹内野手(30)が13日、同じ岩手県出身のロッテ・佐々木朗希投手(18)と対決する雄姿を地元に届けるとの目標を掲げた。この日は岩手県大船渡市内の高校と中学校を訪問し、生徒に自身の体験談を語り掛けるなどして交流。阿部は「岩手のテレビに出られるように頑張りたい」と約束し、目標の一つに注目される大物ルーキーとの「岩手対決」を掲げた。

【写真】根尾スーパーキャッチ

 阿部はこの日、日本野球機構(NPB)による東日本大震災復興支援事業で大船渡東高と赤崎中を訪問。自身の体験をもとに、夢や目標へ向かっていく時の考え方を伝えた。岩手県一関市出身の阿部にとって地元凱旋(がいせん)のイベント。生徒と交流した後、「岩手のテレビに出られるように頑張りたい」と誓ったが、目標の一つはドラフト1位でロッテ入りした佐々木との岩手対決だ。

 訪問した両校とも、佐々木が通う大船渡高のすぐ近くにある。生徒に見せる雄姿は佐々木との対決?そんな振りに、阿部は「(佐々木の最速の)163キロなんて打てないので、できればやりたくない」と自虐コメントを出しながらも、「できればいいかなと思います」とニッコリ。来季のロッテ戦は6月2~4日の中日主催試合。来年にすぐ実現するかどうかは分からないが、対戦機会が限られる大物ルーキーとの対決に思いをはせた。

 生徒への講義では、さまざまな困難を乗り越えてプロ野球選手になったことを伝えた。特に大きな壁となったのは、社会人のホンダに入社して2年目にイップスになったこと。「プロは完全にあきらめた」と覚悟したが、先輩の助言が克服するきっかけになった。

 「一番大きな目標を立てて向かっていくのと、一番近い目標を立てて一つずつクリアしていくのがあるが、おまえはたぶん後者だ、と言われた。僕もそれが性に合ってた」

 2メートルのネットスローからコツコツと取り組んだ結果、イップスは治った。3年目にドラフト候補と言われるようになると「親に初めて『プロになります』と宣言し、逃げ道をなくした」という。そして、入社4年目の秋にドラフト指名され、夢をつかんだ。波乱に富んだ話を、生徒らは食い入るように聞き入った。

最終更新:2019/12/14(土) 7:41
中日スポーツ

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