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政界であった2つの“節目”を考える

2019/12/15(日) 11:50配信

ニッポン放送

「不沈空母」発言に代表されるように「タカ派」として知られていましたが、“女房役”である官房長官には「ハト派」とされる後藤田正晴氏を起用しました。そうしたバランス感覚も、晩年「語り草」になりました。

一方、党内基盤の弱さから「田中曽根内閣」(田中派の支援がないと成り立たないという揶揄から生まれた)とも言われました。その田中派の領袖、田中角栄氏は中曽根内閣が発足した翌年、1983年にはロッキード事件で有罪判決を受けます。

その年に行われた総選挙で自民党は過半数を割る敗北、当時の新自由クラブと統一会派を組みますが、1986年にはいわゆる「死んだふり解散」で衆参同日選挙を断行。衆議院で304議席と圧勝を果たし、通算約5年、1806日という長期政権となりました。

長期政権の後、歴史は繰り返します。いわゆる「中曽根裁定」で総理になった竹下登氏は、リクルート事件により約1年7ヵ月で退陣。その後の宇野宗佑氏も、スキャンダルでわずか69日の短命に。

その後、連立7党による非自民政権や自民・社会・さきがけによる連立政権をはさみ、1~2年半で政権は交代を続けます。小渕恵三氏が在任中に病に倒れるという出来事もありました。

そして、2001年の小泉純一郎氏の就任で約5年半、1980日の長期政権に…しかし、その後は在任1年前後の、まさに「サミットごとに顔が代わる総理の時代」に。民主党政権を経て、現在の安倍政権に至るというわけです。

「安竹宮」(あんちくみや 安倍晋太郎・竹下登・宮澤喜一)

「金竹小」(こんちくしょう 金丸信・竹下登・小沢一郎)

「YKK」(山崎拓・加藤紘一・小泉純一郎)

「麻垣康三」(あさがきこうぞう 麻生太郎・谷垣禎一・福田康夫・安倍晋三)

「鳩菅」(はとかん 鳩山由紀夫・菅直人)

気になるのは、いまこのような“略称”が聞こえて来ないということ。石破茂氏、岸田文雄氏、野田聖子氏…「ポスト安倍」という言葉はあるものの、世論調査などではパッとしない状況が続きます。

小泉進次郎氏は次代を担うホープではあっても、リーダーにはまだまだ先というのが衆目の一致したところかと思います。「安倍一強」と言われる体制で、野党の体たらくが指摘されていますが、実は与党も人材不足の状況に陥っているというのは言い過ぎでしょうか?

「小選挙区制の弊害」「異分子を排除するような風潮」…さまざまな背景があると思いますが、自民党総裁任期が延長されない限り、2021年には安倍内閣は終焉を迎えます。

2020年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開かれ、日本は大いに盛り上がるでしょう。一方で、誰が日本をけん引するリーダーとして頭角を現すのか…高揚した雰囲気のなかで、地道な下ごしらえが必要な1年になるのではないかと思います。安倍内閣在任期間最長、中曽根氏死去にあたり、そんなことを考えました。(了)

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最終更新:2019/12/15(日) 11:50
ニッポン放送

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