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暗闇は常に動いている…月に「暗黒面」がないことがわかる動画

2019/12/15(日) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

月に「暗黒面(dark side)」はない。少なくとも、あなたが考えているようなものはない。

JAXAの惑星科学者によるアニメーションは、地球を周回する際に月に太陽光がどのように当たるかを示し、「夜の面(night side)」と呼ぶべき影を描いている。

月の裏側(far side)と暗い側(dark side)は同じものではない。

あなたが伝え聞いていることとは違うかもしれないが、月には神秘的な暗黒面(dark side)はない。そう、月には地球からは見えない側があるが、そこはいつも暗いわけではない。

元NASAの科学者で現在は日本のJAXAに勤務するジェームズ・オドノヒュー(James O'Donoghue)氏は、その仕組みを説明するアニメーションを作成した。

「月の裏側(far side)についての話をするときに、暗い側(dark side)と言わないように」とオドノヒュー氏はツイッターで述べた。「この動画は、暗い側が常に動いていることを示している」

以下の動画は、月が地球を公転する際に太陽光がどのように降り注ぐかを示している。見ればわかるように、約29.5日かけて一周する間に、月のすべての面が日光に照らされる。

月はいつも地球に同じ面を向けている

月は地球と潮汐作用で固定されているので、我々はいつも月の同じ側を見ている。反対側は見えないが、そこは永遠の暗闇ではない。

上の動画は、月が満月から新月まで、地球を回る月の姿を示している。右下では、月に降り注ぐ太陽光の境界が移動する様子も示されている。月の半分は常に暗闇の中にあるが、暗闇は常に動いている。永遠に暗い面はない。

「『暗い面(dark side)』という言い方が間違っているとは言えない」とオドノヒュー氏はツイッターで述べた。

「だが、もっとよい言い方は天文学でよく使われている『夜の面(night side)』だ。状況をよく言い表している」

下の動画は同じ内容を地球の南半球側から見たものだ。

 昨年、オドノヒュー氏はこのような科学アニメを数多く制作した。彼の最初の作品は、土星の消滅しつつある輪についてのNASAのニュースリリースだった。その後は、光の速度が非常に遅いなど、理解しにくい宇宙の概念をアニメーション化する作業に移った。

「私のアニメーションは、伝えようとしていることの全体的な文脈を、瞬時に理解できるようにしている」とオドノヒュー氏は以前、Business Insiderに語っている。

「テスト勉強で、複雑な概念を理解するために手書きで図を描いていた。ここでやっていることはそれと同じだ」

[原文:There is no permanent dark side of the moon, and this simple animation by a former NASA scientist explains why]

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

Morgan McFall-Johnsen

最終更新:2019/12/15(日) 8:10
BUSINESS INSIDER JAPAN

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