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台風19号で山開き中止 塩手山登山口に桜植樹 相馬

2019/12/15(日) 9:43配信

福島民報

 相馬市山上地区にあり、市内で唯一登山が可能な塩手山(二八一・五メートル)の登山口周辺で十四日、地元住民や登山愛好家らでつくる同山登山道整備委員会などがソメイヨシノの苗木四十本を植樹した。同山では今月一日に初の山開き式を行う予定だったが、台風19号の影響で中止に。参加者は「来年こそ」と前を向き、登山口に新たな魅力を加えようと植樹作業に汗を流した。

 ソメイヨシノの苗木は登山道整備委員会が公益財団法人日本さくらの会に申請し、寄贈を受けた。整備委員長を務める荒一信さん(72)=山上六区長=や草野清貴市観光協会長(73)=相馬商工会議所会頭=ら約二十人が、高さ一・五メートルほどの苗木を登山口周辺の斜面に植えた。登山口手前の集落には十一月下旬から十二月初めにかけて見頃となる樹齢百年超の「四季桜」もある。住民らは「ソメイヨシノが成長すれば、春から初冬まで登山者の目を楽しませられる」と期待を膨らませる。

 台風では登山口へ向かう道の橋が流失し、登山道でも一部崩落や倒木があった。荒委員長は「中止は残念だが安全面からやむを得ない。来年に向けて、今後も登山道整備を続ける」と話した。

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故以降、入山者が減少した。昨年、住民や登山愛好者、市観光協会などが山開き実行委員会を発足させ、登山道改良や景観整備を進めてきた。実行委員会は来年十一月二十三日に「日本一遅い山開き」として山開き式を行う計画で準備を進める。

最終更新:2019/12/15(日) 9:43
福島民報

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