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新たな心臓で魅力がアップしたディーゼルミニバン VW「シャラン」

2019/12/15(日) 7:02配信

&GP

VW(フォルクスワーゲン)の「シャラン」に、ディーゼルターボ仕様が追加された。

シャランの現行モデルは2010年に本国でデビューし、2011年2月に日本に上陸したロングセラーモデル。果たして、熟成の域に達したラージミニバンは、新しいディーゼルエンジンを得てどのように生まれ変わったのだろうか?

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今や輸入車の約3台に1台がディーゼルの時代

日本市場では、ディーゼル車が相変わらず人気だ。2019年の1月から10月までのディーゼル乗用車の販売台数は14万8311台。このペースでいくと、年間販売台数で2018年の17万7272台を超える可能性が高い。人気がジワジワ盛り上がっている、といっていいだろう。

日本車メーカーの中でディーゼルエンジンを積極展開しているのは、なんといってもマツダ。同社のクリーンディーゼルエンジン搭載車の国内販売台数は、2019年9月末で累計50万台に達した。また、三菱自動車は2019年、ディーゼルエンジン搭載のミニバン「デリカD:5」の新型を発表し、SUVの「エクリプスクロス」にも、ディーゼルエンジンを投入している。中でもデリカD:5に関しては、ここ数年、販売台数のほとんどをディーゼルエンジンが占めているという状況だ。

一方、輸入ディーゼル車も熱い。プジョーやシトロエンといったフレンチブランドや、BMWやメルセデス・ベンツといったドイツのプレミアムブランドなどが、日本市場にディーゼル車を積極投入。SUVはもちろんのこと、BMW「7シリーズ」やメルセデス・ベンツ「Sクラス」といったフラッグシップサルーンにまでディーゼルエンジン搭載車を設定し、いずれも人気を博している。それを裏づけるように、輸入車のディーゼル車比率は、2019年9月に30.1%を記録。輸入車の約3台に1台が、今やディーゼルエンジン搭載車というのだから驚かされる。

とはいえ、「ディーゼルエンジンは環境に良くない」というイメージを、今でも漠然と思い抱いている人も多いだろう。確かに、東京都の石原慎太郎知事が、ディーゼル車が排出するススの入ったペットボトルを振りかざしながら排出ガスの問題を提起した1999年頃は、窒素酸化物(NOx)や微粒子物質(PM)を多く含むなど、ディーゼルエンジンは環境に対して優しくなかった。

しかしその後、大幅な規制強化を受けて技術開発が進み、また、燃料となる軽油自体の成分変更もあって、ディーゼルエンジンの排出ガスは劇的にクリーン化。今ではむしろ、環境性能に優れるクルマとして、税金が優遇されているほどだ。数年前にVWが北米で起こしたディーゼル車の問題も、あくまで固有の事例に過ぎず、ディーゼル車のすべてに問題があったわけではない。

そんなディーゼルエンジンとマッチングのいいクルマといえば、重量級のSUVやミニバン。高回転域が得意なガソリン車とは異なり、低回転域から力強いディーゼルエンジンの特性は、SUVやミニバンと相性がいい。例えば、人が大勢乗ったミニバンで加速する際は、エンジン回転を上げなくてもググッと力強く加速するため、運転がラク。まるで、大排気量エンジン車にでも乗っているかのように、走りにゆとりを感じられるのだ。

また高速巡行時も、追い越し加速の際などにアクセルペダルを深く踏み込んでエンジン回転数を上げる必要がないから、乗りやすいし疲れにくい。一度ディーゼル車に乗った人が、次もディーゼル車を選ぶ事例が多いというのもうなずける。

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最終更新:2019/12/15(日) 7:02
&GP

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