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本田奎四段、藤井聡太七段も越えるタイトル挑戦なるか 16日勝利で史上2番目のスピード記録樹立/将棋・棋王戦

2019/12/15(日) 10:31配信

AbemaTIMES

 将棋の棋王戦挑戦者決定二番勝負が、12月16日に始まる。“現役最強”の呼び声高い、渡辺明棋王(王将、棋聖、35)への挑戦権を争うのは、若手のホープ・佐々木大地五段(24)と、実質的なデビュー年度で快進撃を続ける本田奎四段(22)。次世代の将棋界を担う若手2人が、最強の壁に挑む権利を争う。

 どちらが挑戦権を得ても、将棋界の新たな風を感じることになる決定戦二番勝負だが、やはり注目は本田四段だ。昨年10月に四段昇段を果たしたばかり。デビュー局も同年12月で、実質的なデビュー年度となる2019年で、いきなりタイトル挑戦に王手をかけている。デビューから29連勝の大記録を樹立した藤井聡太七段(17)でも、実質的なデビュー年度でタイトル挑戦には、まだ遠かった。王将戦の挑戦者決定リーグ戦では、あと1勝で挑戦まで来たが、惜しくも届かず。これを本田四段は、わずか1年でクリアしようとしている。

 棋王戦における本田四段は、なにせ初参加から1敗もしていない。予選から勝ち上がり、本戦でもトーナメントを一直線に駆け上がり、勝者組優勝を果たした。本戦の道中は行方尚史九段、佐藤天彦九段、村山慈明七段、丸山忠久九段、広瀬章人八段と、実績十分の実力者たちを次々と撃破した。これにより挑決二番勝負では、佐々木五段は連勝が必要だが、本田四段は1勝でもすれば、挑戦権が手に入る。

 四段昇段からタイトル挑戦までのスピード記録は、最年少タイトル挑戦記録(17歳10カ月)を持つ屋敷伸之九段。プロデビューから1年2カ月で挑戦した。五番勝負は例年、年明けに行われていることもあり、本田四段が挑戦権を得れば、これに次ぐ史上2番目のスピード記録となる。

 対する佐々木五段は、昨年度の最多勝に輝いた若手期待の星。藤井七段より半年前の2016年4月に四段昇段、プロデビューを果たしたが、スタートはフリークラスからだった。それでも早々に好成績を続けて順位戦入りを果たすと、王位戦では2期連続で挑戦者決定リーグ入り。小学生の時に心臓の病気を患いつつも克服、長崎県の対馬から将棋の道を貫くべく家族で神奈川県に引っ越すなど、様々な困難を乗り越える様子から“雑草魂”と呼ばれることもある。ここで挑戦権を得て、さらには渡辺棋王をひと泡吹かせるようなことがあれば、早くから注目を集めてきた同世代たちからも、一気に頭ひとつ抜けた存在になる。

 渡辺棋王が三冠を保持、豊島将之竜王・名人が誕生、木村一基王位が史上最年長で初タイトルなど、次々と話題が飛び出す将棋界だが、次世代スターは藤井七段だけでなく、早くも新たな候補が生まれようとしている。
(写真提供:日本将棋連盟)

最終更新:2019/12/15(日) 10:31
AbemaTIMES

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