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拡大する健康不平等…所得階層別の期待寿命差6.48歳に広がる

2019/12/15(日) 8:14配信

ハンギョレ新聞

統計庁『韓国の社会動向2019』 所得上位・下位20%の期待寿命格差 2014年6.24歳→2030年6.74歳 地域別の健康も農村と都市地域に両極化 高齢者など脆弱階層の交通事故の危険、OECDで1位

 韓国が期待寿命や保健・医療サービスの質などで世界的な水準に達して久しいが、所得と地域による健康の不平等はむしろ深刻化していることが分かった。

 13日に統計庁がソウル大学アジア研究所、韓国社会科学資料院とともに発行した報告書『韓国の社会動向2019』によると、所得上位20%と下位20%の期待寿命の差は2004年の6.24歳から2017年には6.48歳と、0.24歳広がったことが分かった。報告書では国民健康保険公団の資料をもとに、その年に生まれた新生児の期待寿命を分析した。

 健康の不平等による期待寿命の格差は、今後10年あまりの間にさらに広がるものと予測される。ソウル大学のカン・ヨンホ教授(医科)の分析によると、所得水準別の期待寿命の格差は2018年には6.55歳とさらに広がり、2030年には6.73歳にまで拡大する見込みだ。医療サービスに対するアクセスのしやすさと社会経済的な格差が個人の健康と寿命にまで影響を及ぼすわけだ。

 地域別の健康格差も大きかった。都市地域の基礎自治体(市町村に相当)の期待寿命は高く、農村地域は低いことが分かった。特に、期待寿命が低い農村地域ほど所得水準別の期待寿命格差もより広がることが分かった。報告書は「当該地域(農村など)の低所得層の期待寿命が非常に低いため、格差が大きく出た」と説明する。

 子ども、高齢者、障害者などの安全弱者は、交通事故などの危険にも広範囲にさらされていることが分かった。交通事故死亡者の総数は2012年の5392人から2018年には3781人と減少傾向にあるが、そこに高齢者が占める割合は同期間で34.6%から44.5%へと9.9%増加した。高齢者の交通事故死亡率は10万人当たり25.6人で、経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最も高かった。OECDの平均は8.8人で、韓国の30%程度に止まる。

 一方、激しい教育競争のため、韓国の学生たちは幸福感が低いことも明らかとなった。国別の大学生の幸福度の平均を見ると、韓国の大学生は10点満点の6.1点で、中国の7.5点、米国の7.2点、日本の6.2点などより低かった。特にこれら4カ国の大学生に高校に対するイメージを問う質問では、韓国の大学生は81%が「死活をかけた戦場」と回答した。高校についてのこのような答えは、米国、中国、日本では50%を超えていない。
ノ・ヒョヌン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:2019/12/15(日) 18:32
ハンギョレ新聞

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