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【有馬記念予想】 有馬記念は本当にアーモンドアイ1強なのか!? 日刊紙記者が出走有力馬をさまざまな角度から徹底討論!(1)/JRAレース展望

2019/12/16(月) 19:36配信

netkeiba.com

 アーモンドアイの有馬記念参戦で、大いに沸く競馬界。これまで圧倒的な力を見せつけてきただけに、ここでも人気を集めることは必至。しかし不安要素がないかといえば、そうではなさそうだ。今回は日刊紙3紙の記者にご登場いただき、有馬記念への展望をうかがった。前編の今回は、有力牝馬2頭について。

【アーモンドアイに死角はあるのか?】

 現時点(12月16日現在)では確定していないものの、出走すれば1番人気確実なアーモンドアイだが、“絶対がない”のが競馬。本当に、そこまで絶対的な信頼を置けるのだろうか。まず口火を切ったのは東京スポーツの山河浩記者。

「GI馬を数えていけば凄いレースだなとは思うけど、結局のところ『アーモンドアイ1強』というレースでもあるよね? どの馬もレベルは高いけど、アーモンドアイが絶対的中心になるという点においては揺るぎないと思う。ただし、見方によっては「一番危険な人気馬」と呼べないこともない。むしろ不安要素はいくらでもあげられるし、馬券的に考えると切り時かな?

 そうはいっても、距離が原因で負けるということは考えていないかな。昨年のオークスやジャパンCを見ても、少なくとも2400mは問題ない。今年マイルから中距離を主戦場にしていたのは、あくまで他馬との使い分け。だからこそ、アーモンドアイが負ける理由を探すなら、「中山適性がなかった」「状態がイマイチだった」のどちらかに絞って良いと思う」

 スポーツニッポン・高木翔平記者も、もし敗れるならここと懐疑的な目を向けているものの、これまでの強さを目の当たりにし、なかばお手上げ状態であるのも事実なようだ。

「大きな不利があった安田記念は別として、真正面からアーモンドアイに勝利できる可能性がある、数少ないレースになるのではないでしょうか? ここしばらく左回りが続いていたのも気になりますが、この馬に関していえば、状態さえ整っていればそうした条件面は関係ない次元の馬かもしれません。僕はアーモンドアイが出るレースで、ずっと理由を探しては逆らい続けて、その度にやられ続けてきました(笑)。この馬は条件不問のスーパーホースなんだと、ようやく諦めがつき始めています」

 スポーツ報知・坂本達洋記者は、仮にアーモンドアイ敗れるとしたらという仮定のもと、その場合の条件を次のように話す。

「2500mという初距離、中山競馬場という初コース。試したことのない条件が揃っているんですよね。広い東京競馬場であれば結構な不利があってもリカバリーできる脚があると思うんですが、小回りの中山では少しのミスを挽回できないままゴールということも十分あり得ます。この頭数になれば、なおさらです。

 状態面がカギになると思います。10月-12月で2戦使おうと臨んだであろうこのシーズン、香港カップを回避したタイミングで残されていた選択肢は非常に限られたものでした。これほどの注目馬ですから、さすがに秋1戦では終われない…ということで挑むのであれば、そのあたりに怖さが潜んでいそうです。あとは一度ピーク近くにまで仕上げていた陣営が、どううまく大一番へ持って行けるかでしょう」

【引退となるリスグラシューのジャッジは?】

 一方、今年のGI戦線で活躍してきたもう1頭の牝馬・リスグラシューの強さを認めつつも、山河記者は前走の強い勝ち方が仇になるのでは? と不安点を指摘。

「リスグラシューも強い。勢いと実績があるし小回りも得意、先行抜け出しもできる、状態面も心配なし。ハーツクライ産駒というのも、何か大きなことをやってくれそうだと思わせてくれる。ただ、危険なのは『いろいろできてしまうこと』なのかもしれない。

 前走小回りの競馬場で、後方にポジションをとって3角からマクっていく競馬で強い勝ち方をしてしまった。有馬記念では宝塚記念のような前目につけての競馬がいいと思うんだけど、前走が強い勝ち方だったからこそ、陣営がその競馬に固執してしまうと…大きく負けてしまう危険性もあると思う」

 山河記者に追随して、リスグラシューの不安点を挙げてくれたのが高木記者だが、その不安も杞憂に終わるのではないか、というのが見立てのようだ。

「マイナス点をあげるなら海外帰り1戦目の牝馬ということですが…リスグラシューの場合、香港帰りで宝塚記念を制覇していますから、そのあたりも不安要素がないんですよね。海外遠征に実績のある矢作調教師が管理しているのも心強いです」

 とはいえ、戦ってきた相手とのレベル差は気になっているようだ。

「あとは、どれくらい強い馬に勝ってきたのか、でしょうね。GI連勝も、今回の有馬記念と比べてどれほどのメンバーだったかは一考の余地ありです。単純計算になってしまいますが、ダノンプレミアムを物差しにした場合、春の金鯱賞で0.2秒差をつけられて完敗したリスグラシューと、天皇賞秋で0.5秒突き放したアーモンドアイ。この観点だとかなり実力差がある可能性もあります」

 逆に、坂本記者は全幅の信頼を置くぐらいの勢いだ。

「レーン騎手を手配できたのが大きいです! 矢作調教師の勝負気配がヒシヒシと伝わってきます。春3戦で休養を挟んで秋1戦という臨戦過程も良い。何より、有馬記念を目標にしてきたという強みもあります。この馬もアーモンドアイ同様に初めての中山競馬場ですけど、オーストラリアで直線が200mにも満たない超小回りのムーニーバレー競馬場を克服して快勝しているから、文句のつけようがなさそうです」

 アーモンドアイ、リスグラシューについては、それぞれ信頼はしつつも絶対視できる存在かという点については疑問符がつく様子。明日は両馬以外の有力馬について、取り上げていく。

最終更新:2019/12/17(火) 13:16
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