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舌戦で火花を散らすビジネスチャットのMicrosoft TeamsとSlack

2019/12/16(月) 6:10配信

ITmedia PC USER

 かつて、Microsoftは“ビジネスチャット”市場が盛り上がりを見せ始めたとき、「Slack」の買収を検討していたことが知られている。2016年当時の話だが、現CEOのサティア・ナデラ氏を含め、新旧幹部らが激論を交わす形でこの新しいトレンドにどう立ち向かうかの方向性が決められた。

【写真】TeamsとSlackのDAU推移

 社内は「Slack買収派」と「Skype for Businessを軸に自社製品を強化する派」の2派に分かれていたといわれるが、最終的に後者が勝利する形で「Microsoft Teams」誕生につながっている。

 そのSkype for BusinessもMicrosoft 365 ProPlusでのデフォルトアプリケーションからは外され、2019年7月には2021年7月31日時点で「Skype for Business Online」の提供終了が発表された。サービス終了1年前の予告という形になるが、既存ユーザーをいかにTeamsへと誘導していくかという点で一致している。

 MicrosoftがTeamsに注力し始めたエピソードの1つとして、企業顧客のMicrosoft製品利用促進と業務改善を支援するカスタマーサクセスチームの編成が2019年6月以降に変更され、Teamsの扱いが「Office 365の製品の1つ」から「Teamsを中心にアピールする」という形でミッション設定されたことが挙げられる。

 Teamsが単なるツールの1つではなく、DynamicsやAzureといったアプリケーションやクラウド製品をつなぐ“ハブ”的な役割を担うようになり、ここを起点に業務プロセスやファイルにアクセスするという形になってきたためだ。

 TeamsがMicrosoftの中核を成す戦略製品となった今、同社を取り巻く環境も大きな変化が起きつつある。従来まで我が道を行くという感じで、どちらかといえばそれぞれが周囲をあまり意識せずに市場での顧客獲得を進めていたものが、2019年後半に入ったあたりからライバル同士けん制し合う姿が頻繁に見られるようになり、自社製品のアピールにおいてもそれが顕著となっている。

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最終更新:2019/12/17(火) 0:09
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