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【特集】紅葉が“映えない“… 91歳の庭師、令和元年の紅葉に感じた“異変“ 『人間が都合よく作りすぎた』

2019/12/16(月) 7:07配信

関西テレビ

夏から秋、そして、秋から冬へと、
日本の四季の移ろいを、私たちに伝えてくれる紅葉。

今年も鮮やかな木々の色づきに、人は心を奪われました。

庭師・佐野藤右衛門 91歳
江戸時代から続く、庭師の名跡の16代目です。

パリ・ユネスコ本部の日本庭園など、数々の名庭園を設計。
また、円山公園の「祇園枝垂れ桜」をはじめ、全国各地の桜を育成する「桜守」としても知られています。

藤右衛門さんに今年の紅葉について聞くと、意外な答えが返ってきました。

【庭師 16代目佐野藤右衛門さん】
「色の付き方はその年によってみんな違うけど、“映える”ということはなくなった、色が変わっとるだけや」

そして、その理由を藤右衛門さんは、まるで「もみじの気持ち」を察するように教えてくれました。

【庭師 16代目佐野藤右衛門さん】
「今年の場合は去年あたりの気象状況がものすごく悪かった。蒸し暑いというのか、温暖化通り越して、亜熱帯性になっとる。そやから、夏バテして顔色が悪いだけや。紅葉と違うねん、顔色が悪い。俺はそう思うで」

今年のもみじは、赤茶色く、くすんだ葉が目立ちました。
環境の変化は少しずつ、しかし確実に、植物に影響を与えています。

藤右衛門さんが14年前に設計した、京都迎賓館の庭園。

――Q:「映えない色」というのは?
「どういう生き方してきたかで(色づきは)みんな違う。人間でもそやろ、調子悪い奴は、みんな顔色悪い。それまでは言葉と体では、ああなるほど、暑いな(温暖化)というのはあったけど。植物、生物、あらゆる他の物みても、目で見えるようになってきた。これが一番怖いわけや」

人間が都合のいいことを作り上げ過ぎた

藤右衛門さんは、今もかやぶき屋根の家で、井戸の水を汲み、かまどで湯を沸かす、昔のままの生活を続けています。

――Q:自然が生活の一部としてあった?
「違う。逆や。今はそういうこと言うけど、自然の中におったんや。それを変なことして、だんだんだんだん変えてしもて、自然界から遠のいただけの話」

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最終更新:2019/12/17(火) 21:12
関西テレビ

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