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【となりの外国人】子どもの成功って何? 日本の「孤育て」に「頑張らなくちゃ」 不安抱える外国人ママが見つけた「逃げ道」

2019/12/16(月) 14:01配信

withnews

子どもが不自由なく暮らせるようにしたい、でも何が子どもにとって良いのだろう……。そんな親の願いや、モヤモヤは万国共通です。育った国で「エリート教育」を経験し、情報が渦巻く日本で子育てに向き合う外国人のお母さんは、あるきっかけで価値観を変えていきました。「成功よりも大切なことがあるのかもしれない」。お母さんがたどりついた、子育てを追い詰めないための逃げ道を聞きました。(withnews編集部記者 Rong Zhang)

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「命綱」を増やしたい

東京近郊に住む30代の王琳(ワン・リン=仮名)さんは、日本の企業に勤務しています。

王さんは、高校までは中国の地方都市で過ごしました。より豊かな生活、そして更なる発展を求め、有望な若者は町を離れていきました。成績優秀だった王さんは親の期待を受け、日本留学を決意。その後、日本の有名大学に進学し、就職してから、中国出身の男性と結婚し、日本で生きていくことを決めました。

かつて「成功するなら日本」とエリート教育を受けてきた王さんでしたが、日本で子育てをするなかで、壁にぶつかりました。「本当にこれでいいのかな」。

若い時から日本の生活に馴染んできた夫婦にとっては、家庭内の公用語も日本語というほど、日本での暮らしは自然でした。長男も、生後まもなく日本の保育園に入り、小さい頃は日本語しか話せませんでした。

王さんの考えがゆらいだのは、長男が2歳のとき。若い頃から日本で成功するための教育を受けましたが、この間に中国自体が急速な発展を遂げていました。「中国語ができるようになることが、子どもの命綱になるかもしれない」。

王さんは生活を中国語中心に切り替えることに決めました。家中に中国語で単語カードを貼り、長男には中国語で話しかけるようにし、都内の中国語塾にも通わせています。

消えない不安、情報探し「受験戦争」へ

自分が描いてきた日本での成功像は、子どもには当てはまらないかもしれない……。漠然とした不安から、情報収集を急ぎます。

都心部の教育熱心なママ友たちの影響もあり、「日本ではお医者さんになれば安泰らしい。将来はお医者さんにしよう」と心に決め、スパルタ教育をした時期もありました。

周りのママから良い習い事や塾の話を聞くと、塾を訪ねて、勉強関連の話を聞き、長男が小学校中学年になると、英語や数学の塾にも通わせました。

長男は公立の小学校に通っていますが、「私立学校の方が管理がしっかりしている」と聞き、中学からは私立に入れたいと考えるようになりました。説明会などで情報収集をしています。

一時は、王さん自身が「受験戦争」に巻き込まれているように見えました。

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最終更新:2019/12/16(月) 14:19
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