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鈴木蘭々の今、人気絶頂期に休業した理由 一度は諦めた「歌手」:インタビュー

2019/12/16(月) 9:09配信

MusicVoice

 かつて子供向け人気番組「ポンキッキーズ」で安室奈美恵さんと「シスターラビッツ」を組み人気を博した鈴木蘭々が、一度は諦めかけた歌手活動を再開させた。今年8月にはライブハウスでワンマンライブをおこない、12月には新曲もリリースする。もともと歌手志望だった彼女は当時から歌唱力は高く評価されていたが、予想もしなかったバラエティでのブレイクによってその機会は減った。彼女はどういう思いで向き合ってきたのか。そしてなぜこのタイミングで再開させたのか。【取材・撮影=木村武雄】

【写真】ライブで歌う鈴木蘭々

「泣かないぞェ」に込めた本音

 伸びやかで温かみのある歌声は観客の涙を誘った。今年8月―、ライブハウスに響く歌声の主は鈴木蘭々。1990年代、若い世代を中心に人気を集め、CM女王にも輝いた。当時から定評があったその歌唱力は変わらない。

 中学1年生の時にスカウトされ、芸能界入り。フジテレビの子供向け人気番組『ポンキッキーズ』に出演、安室奈美恵さんと「シスターラビッツ」を組み、人気を博した。トレードマークのボーイッシュなショートヘアは今も変わらない。

 彼女の代表曲に筒美京平作曲の「泣かないぞェ」がある。明るいキャラクターを象徴するようにポップな曲調だ。しかし、鈴木が書いた歌詞を改めて読むと世間への不満が滲み出ている。

 <世の中すべてみんな 全部ウソツキ>

 20歳の時に書いた。

 「なんでああいう歌詞になったのかは分からないけど、世の中は嘘つきだとは思っていました。それは今も思い続けていますよ。ただ当時は『元気! 勇気!』とやっていたものだから社会派的な顔は出せなかった。アレンジも当時の私をイメージするようにキャピキャピしているけど、よく聴くとソウルフルな曲なんですよ。」

 明るい曲の中に潜ませていた本音だった。

 連続ドラマで初主演を務めるなど人気絶頂期にあった23歳、彼女は突然の休業を発表。単身米国ニューヨークへ留学した。

 「もともと歌手志望だったんですよ。でも当時は社長と二人三脚とやっていかないといけなかったらバラエティも積極に出て。そうしたらそっちのキャラが立ってしまって歌が薄くなって。私はもともとソウルフルな曲やしっとりとしたバラードが好きなんですけど、当時は流行からは外れていたからそうした曲調は歌えなくて。留学は、13歳で芸能界入りして私自身の引き出しも枯渇していて離れてみたいと思っていたんです。そもそも留学にも行きたいと思っていましたし…。」

 海外での生活は彼女の心を解いた。

 「気分転換になりましたし、人が優しいと感じられました。身を置いていた芸能界は『鈴木蘭々』だから気を使ってくれる世界だった。でも海外は何者かも分からない女の子にも関わらず、あらゆる人が優しくしてくれました。すんなり留学を許可してくれた社長にも感謝しています。」

 帰国後は活躍の場をミュージカルなどへと広げた。しかし、歌は2001年にLANLAN名義でリリースした、フジテレビ系ドラマ『愛と青春の宝塚』主題歌「Be With You」以降、発表していない。

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最終更新:2019/12/16(月) 10:21
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