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「自分の考えていたプランを100%やりきれた」敗れても前を向く、世界選抜エルス主将の見据える未来

2019/12/17(火) 16:33配信

みんなのゴルフダイジェスト

タイガー・ウッズ率いる米国選抜とアーニー・エルス率いる世界選抜の戦いとなったプレジデンツカップは、最終日に逆転で米国選抜が勝利を収めた。しかし、エルス主将は敗北にも前向きな発言。その意味するところは……? 海外ツアー取材歴20年のゴルフエディター・大泉栄子がレポート。

アーニー・エルスのドライバー連続写真

世界選抜16年ぶりの悲願達成はならなかったが……

21年ぶりの世界選抜チームの優勝がかかっていた今回のプレジデンツカップ。3日目を終えて世界選抜10ポイント:米国選抜8ポイントと、2ポイントリードして最終日を迎えたが、最終日の12マッチで、米国選抜が6マッチで勝利し、4マッチで引き分けとなり、結果は米国選抜16ポイント、世界選抜14ポイントと2ポイント差で米国選抜の逆転優勝が決まった。

だが、3日目までで世界選抜がリードするなど、過去1回しかなかった。2003年、南アフリカで開催されたプレジデンツカップは、タイガー・ウッズとアーニー・エルスによるプレーオフが行われ、日没のため引き分けに終わったが、そのときも3日目を終えて世界選抜がリード。実に16年ぶりに世界選抜がリードして最終日を迎えていたことになる。

この稀に見る世界選抜の好調ぶりに世界選抜メンバーやその家族たち、開催地オーストラリアの大勢のゴルフファンも、そしてもちろん私自身も心踊っていた。このまま世界選抜が優勝してくれれば、プレジデンツカップ史上2回目の世界選抜チームの歴史的な優勝を見ることができるからである。

前回は1998年に同じくロイヤルメルボルンで開催されたプレジデンツカップ 。当時は丸山茂樹、尾崎直道の二人の日本人が参加し、丸山は5戦全勝でMVPを受賞と大活躍。今年は松山英樹が参戦し、またもや日本人が参戦する今大会で悲願の優勝が見られたらいい、と取材をしながら心の中で祈っていた。

だが、やはり世界ランク上位者が集まる米国チームは簡単には勝たせてくれなかった。最終日のシングルス戦では、本来の実力も発揮され、また「このまま負けてはいられない」という悔しさに火がついたのか、12マッチ中6マッチで勝利を決めた。松山英樹はトニー・フィナウと2マッチ目でスタートし、途中松山が4UPまでフィナウを追い込んでいたが、11番から4連続でポイントを失い、16番で長めのパットを決め1UPとしたものの、勝負所のパットを決めきれず結局は引き分けに終わった。

「自分のミスから流れが変わってしまったんで、引き戻すためには大事なパットを入れなければいけなかったんですけど、外してしまって課題がそのまま出たな、という感じだった」

「ショットに関してはここ1~2カ月くらい、ある程度良くなってきた感じはありますし、今週もできたと思う。ドライバーもほぼほぼ暴れなかったし、いい感じで次のステップにいけるんじゃないかと思う。それよりもパッティングをなんとかしなければ……」

世界選抜チームのキャプテンを務めたアーニー・エルスは、今大会のペアリングの組み合わせ、相手との対戦相手を決める際にデータを使って論理的に進めていたと言われているが、7人も初出場選手を抱えていたチームにしてはうまくいっていたのではないかと思う。

米国選抜チームのタイガーはプレーイングキャプテンを務め、自身がプレーしている間はスティーブ・ストリッカーがキャプテン代理を務めていた。そして自身のプレーが終わったあとは、タイガーらしく、あまりチームメイトのやり方に口出しすることもなく、冷静に戦況を見守っていたが、一方のエルスは本来のキャプテン業務をひたすらこなし、常に選手のそばで鼓舞し、アドバイスを送るなどサポートに励んでいた。イム・ソンジェ、ホアキン・ニーマン、キャメロン・スミス、エイブラハム・アンサーら初出場の選手達にとって、エルスは非常に頼もしい父親のように映っていたのではないかと思う。

今回優勝したら、エルスが特別に考えていた戦略を最終日の優勝後の会見で語ることになっていたが、それは次回までお預けとなった。

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最終更新:2019/12/17(火) 23:01
みんなのゴルフダイジェスト

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