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ハマボウフウ自生地復元を 七尾支援学校珠洲分校3年生、宝立海岸に植栽

2019/12/18(水) 0:48配信

北國新聞社

 珠洲市内で群生する県準絶滅危惧種の海浜植物「ハマボウフウ」の保全に向け、七尾特別支援学校珠洲分校高等部の3年生3人が17日、地元の同市南黒丸の宝立海岸で植栽活動を始めた。海岸の浸食対策や食用として重宝される一方、近年の護岸工事や乱獲で生息域が減っていた。安全な場所への株の移植に励んだ生徒は今後、自生地復元に向け、農園で育てたハマボウフウの繁殖にも取り組む。

 地元の農作物や植物を学ぶ生徒が今年7月、学校に近い宝立海岸で植生状況を調べ、ハマボウフウ184株が自生しているのを確認した。海岸の工事などで根こそぎ削り取られ、通路付近では葉が踏みつけられるなどして生息域が減っていることが分かり、繁殖と保護を進めることを決めた。

 環境教育に取り組む能登里海教育研究所(能登町)の協力で、生徒が同校農園で実験栽培したところ、珪藻(けいそう)土の粉などを混ぜたたい肥を与えれば順調に根が張り、育つことを確認した。このノウハウを生かし、護岸工事現場や通路の近くに自生する株をいったん掘り起こし、海岸近くの浸食の影響がない場所に植え替える作業を進める。

 17日、生徒は同研究所の谷内口孝治事務局長のアドバイスで、スコップで数十センチの穴を掘った後、根が30センチほどに育った約50株を、自生地から約200メートル離れた場所に丁寧に植え込んだ。順調にいけば、来年春には発芽し、夏頃には白い花を付ける。

 同校は今後、生徒が農園で丹精したハマボウフウを海岸に移植し、繁殖を目指す。吉延孝治講師は「地域の宝であるハマボウフウを生徒とともに大切に守り、育てていきたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:2019/12/18(水) 0:48
北國新聞社

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