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若者に「鯨肉食べて」 水産企業、飲食店へ売り込み強化

2019/12/19(木) 10:39配信

みなと新聞

 31年ぶりに商業捕鯨が再開されたことを受け、鯨肉を扱う水産企業では消費を喚起しようと飲食店への売り込みを強化している。鯨肉になじみのない若い世代においしさを知ってもらい、消費拡大を狙う。

 飲食店での消費が重要だと先駆的に訴え始めたのは、ノルウェーの鯨肉販売企業の子会社ミクロブストジャパン(東京都中野区)。「現状の(国内の)消費量は小売店8割、飲食2割くらいだが、飲食の割合を高めていくべき」とし、ネット通販サイト「くじらにく.com」を通じ解凍や熟成の技術を紹介。写真映えする調理法も伝え、“おしゃれでおいしい”食べ方を広めている。

 同社がおしゃれな食べ方を提案する理由が、若年層の需要。「日本では鯨肉に親しみを持つ世代が高齢化し減っている。将来に鯨食を残すため、若い世代の需要が必要だ。若い消費者が初めて食べる鯨肉が、おいしく調理されていることが大切。価格に見合う価値を見いだしてもらう必要がある」(ミクロブストジャパン)という。

 国内の捕鯨最大手・共同船舶(中央区)も、飲食店の重要性に着目。「鯨を食べたことがない人はスーパーの試食も食べない。解消には新しい需要を生みそうな若い層が食べるシチュエーションが必要」(共同船舶)とし、今年、実験的に首都圏の飲食店へ売り込みを強めた。

 共同船舶は「都内に8店舗ほどある居酒屋チェーンで新規導入があった。店側が積極的に鯨肉をPRしていること、商業捕鯨再開の報道などもあり、消費者の反応も上々なもよう。若者は生肉を好まないが、肉のようにステーキやあぶりにすると反応が良くなる」と分析。11月には大阪でも飲食店を狙った展示会を開くなど、飲食店への商流の強化に努める。

[みなと新聞2019年12月18日付の記事を再構成]

最終更新:2019/12/19(木) 10:39
みなと新聞

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