体にメスを入れずに腫瘍の除去などができる「内視鏡手術」。しかし内視鏡自体が高価なため、教育現場には台数が十分に無くてなかなか練習できないため、技術の習得に時間がかかっていました。そこで大阪の中小企業が練習用の内視鏡として作ったのが“下町スコープ”。価格は10分の1に抑えられたため、医学生や若手医師の技術向上に役立つと期待されています。今年春から大学病院の脳外科での練習に使われていましたが、今ではさらに活用の場が広がっていました。
2019年6月、大阪市立大学医学部附属病院を取材すると、医学部の学生が“内視鏡”を使って脳神経外科手術のトレーニングを行っていました。
【内視鏡を使ったトレーニングの様子】
「こうやって鼻の中に(機器を)入れると鼻粘膜が出てきて、そして中に脳腫瘍が見えてきた。はい、(内視鏡を)持って。しっかり持つ、両手でしっかり持つ。さぁ、腫瘍を取ってみようか。ハサミで腫瘍がど真ん中になるように。そうそう、よっしゃ切れ。慎重にゆっくりやったらいい。」
練習に使われていた内視鏡の名前は“下町スコープ”。実は大阪の中小企業が作ったものですが、医学界の常識を覆した機器でした。そのわけは…
「医療用の内視鏡は1000万円以上する。それを(医学生の)トレーニングに使うんですけれども、高いので、実際に道具を手に取って十分に勉強することができない。」(大阪市立大学・脳神経外科学 大畑建治教授)
今、世界の医療現場で使われている内視鏡は非常に高価なもので、そもそも台数も十分ではありません。そのため、医学生は実際の手術の場で内視鏡が使われるのを見ながら、少しずつ技術を学ぶのが一般的で、事前の練習など夢のまた夢でした。
そこで大阪市立大学・脳神経外科学の教授である大畑医師は、練習用に使える内視鏡をなんとか安く作れないかと、大阪にある企業「松電舎」に声をかけたのです。
Q医療用に内視鏡を開発して欲しいという話が入った時の印象は?
「医療というのは全然頭の中にない世界なので、『えっ、作っていいの?』と。」(松電舎 北川圭郎社長)
最終更新:2019/12/19(木) 14:37
MBSニュース























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