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消去されてくデジカメ市場、五輪イヤーは「ミラーレス」だけが保存される!?

2019/12/22(日) 10:34配信

ニュースイッチ

SNSが普及を後押し、プロ層は「一眼」強し?

 カメラ市場の縮小ペースが速まっている。カメラ映像機器工業会(CIPA)の統計を見ると、2018年は前年同月比で1―2割程度減っていたカメラの出荷額が、19年は減少幅が同2―3割に広がった。カメラ大手のニコンやキヤノンは19年度の映像関連事業の見通しをいずれも下方修正しており、環境はより厳しさを増している。

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 まだ成長の可能性が残っているミラーレスカメラは、ほぼ前年並み。18年は35ミリメートルフルサイズに注目が集まったが、19年は普及機が多いAPS―Cサイズを中心に新製品が相次いだ。中でも、動画撮影の機能や操作性を高めた製品が増加。若者を中心に会員制交流サイト(SNS)への動画投稿が増え、欧米やアジアでは動画版ブログ「ブイログ」の人気も拡大していることから、高品質な映像を手軽に撮れる製品が増えている。自撮りをしやすいチルト式の液晶パネルやスマートフォンのようなタッチ操作など、ターゲット層の利用方法に合わせた操作性の改良も見られた。

 普及機はスマホのカメラ機能の向上に最も苦戦を強いられている領域だが、SNSの普及によって撮影に興味を持つ人が増える可能性も同時につかんでいる。市場縮小を止めるため、好機を最大限生かせる製品の登場に期待がかかる。動画への注目はフルサイズなど上位機種のミラーレスでも同様。19年秋には、パナソニックが映画制作を意識したモデルを投入した。4K・8K放送やサイネージ(電子看板)用の高品質なコンテンツ制作の増加、現場の省人化などを背景に、映像制作現場におけるミラーレスの活用拡大の可能性は高い。大容量の映像を高速で送れる第5世代通信(5G)への対応にも注目が集まる。

 東京五輪・パラリンピックについては、従来通り一眼レフカメラが現場の多数派を占める見方が強い。キヤノンとニコンの大手2社も、一眼レフ最上位機種の開発を公表している。プロ層のミラーレス移行は、五輪後の2社の動向や各社のミラーレス専用レンズの本数次第と言えそうだ。

(国広伽奈子)

最終更新:2019/12/22(日) 10:34
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