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「まだまだ地方紙には希望がある」 沖縄タイムス・琉球新報の現役記者が白熱トーク

2019/12/22(日) 5:10配信

沖縄タイムス

 【沖縄】市中央のシアタードーナツ(宮島真一代表)で上映中の映画「新聞記者」(藤井道人監督)の上映後イベントとして、沖縄タイムスと琉球新報の現役記者4人が語り合うイベントが10日、同館で開かれた。観客からは「これから新聞は残っていけるのか」「記者で良かったことは」などさまざまな質問が挙がり、約1時間にわたって白熱したトークが繰り広げられた。

 イベントには、沖縄タイムスから編集委員の阿部岳記者、中部報道部長の石川亮太記者、琉球新報からデジタル編集担当の玉城江梨子記者、中部支社報道部の下地美夏子記者が登壇した。

 冒頭、司会の宮島さんから映画の感想を聞かれた阿部記者は「『マスゴミ』などと攻撃されることが増えている中、『新聞記者』というタイトルの映画ができて、これだけの人が見に来ていることに勇気づけられた」と語った。東京支社時代に官邸取材をした経験もある石川記者は「官邸という巨大な組織では相手側から逆取材をされる場面もあった」と振り返った。

 一方、玉城記者は「子育てや介護で24時間365日は働けない記者もいる中、記者の生活が描かれていない部分はモヤッとする」と話した。 

 観客から「記者で良かったこと」を聞かれた石川記者は「自分の書いた記事で、読者からの反応があることが記者として一番励みになる」と笑顔で語った。

 今後の新聞の方向性について、阿部記者は「まだまだ全国の地方紙には希望があるように感じる。地方紙同士での連携を深めたい」、玉城記者は「情報発信はウェブがますます主戦場になっていく。デジタル発信を強化していければ」と前を見据えた。

 下地記者は「最初に見た時は共感するポイントが少なかったが、もう一度見ると信念を貫いている主人公の姿が響いた。担当する沖縄市の魅力を伝えられるよう今後も取り組みたい」と決意を新たにした。

 イベントを見に宮城県から訪れた三陸新報記者の小野寺徹さん(39)は「地方紙は地元の人にしか届かない苦しみもあると思う。震災以降、東北には多くの問題が残っている。地方紙のネットワークが大切になってくるとあらためて感じた」と感想を語った。

 新聞記者は同館で1月22日まで上映予定。

最終更新:2019/12/22(日) 5:10
沖縄タイムス

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