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柳田 悠岐が規格外のスラッガーになるきっかけを作った高校時代のジム通いと「金本知憲」。

2019/12/23(月) 8:00配信

高校野球ドットコム

体が大きくなればもっとホームランを打てると考えた

 高校野球ドットコムオフシーズン特別企画。
 過去の高校野球ドットコムが行ったインタビューで、現役の球児たちに是非もう一度読んでもらいたいインタビューを編集部がピックアップ。

 今回は、2015年にトリプルスリーを達成し、高校球児のあ憧れである柳田 悠岐選手(福岡ソフトバンク)のトレーニングの考え方について紹介します。高校通算18本塁打ながら、体重は68キロと細身だった柳田選手がいかに化けたのかを紹介します。

今の柳田選手は187センチ91キロ。通算本塁打も18本と、決して少なくはないが、注目されるほどの本数ではなかった。体が大きくなったのは、高校野球を引退してからだ。

「進路が決まった後の10月から、地元・広島にある『トレーニングクラブ アスリート』というジムに通い出したところ、見る見るうちに体が変わっていったんです」

 ところで、なぜジムに行こうと思ったのか?

「広島商業高には、練習メニューにウエイトがなかったんです。筋力トレーニングは、昔ながらの腹筋や背筋といった器具を使わない自重トレーニングが中心。器具に触れたこともなかった。その一方で、走り込みの量は半端ではなくて…雪が降れば、雪の上を裸足でランニングしましたし、グラウンドに設置してある砂の走路でも、よく裸足でダッシュしました。とにかく、これでもかというくらい走り込みましたからね。

 その上でウエイトをしたら、体が大きくなって、もっと打てそうだなと。体重68キロでもホームランを打てたのだから、筋肉が付いたらもっと楽に打てるのでは?そう考えたんです。筋力トレーニングをすると可動域が狭まるとか、そういうのは念頭になかったですね」

 もっともはじめのうちは「目一杯の馬力を使っても、ウエイトが全然持ち上げられなかった」ようで「当時の数値は憶えていませんが、めっちゃしょぼかったのは憶えています」

「背中」「胸」「足」の3つを日替わりで徹底的に強化

 週に4日か5日は通っていたというジムでは、強化する箇所を「背中」「胸」「足」の3つに分け、日替わりで鍛えた。
「たとえば『足の日』だったらスクワットをして、レッグプレスで足の前と後ろをといった流れで、必ず最後に、マシンを使わずに腹筋と背筋をやっていました。トレーニング時間は、どの日も1時間半ほどだったでしょうか」
一番きつかったのは「足の日」だったようで、柳田は「次のセットにいきたくないくらいでした」と明かす。

 体を大きくするため、プロテインもまめに摂取した。学校にもシェーカーを持ち込み、授業の合間に飲んでいたそうだが、プロテインとともに欠かさなかったのが茹で卵だ。
「トレーニングが終わると、母親に電話して卵を5つ茹でてもらいましてね。帰宅すると一気に全部食べていました。僕のしょうもない知識の中に、茹で卵がいいというのがあったんですよ」

 ジムでは金本 知憲氏(元阪神)がトレーニングに励む姿も目にした。柳田が通い始めた06年当時、金本氏はまだバリバリの現役だった。
「僕は今も、ウエイトでは足の次に背中を大切にしているんですが、これは金本さんの影響です。金本さんの本の中に、一番大事なのは足で、次は背中だと書かれてありましてね。たとえば、スクワットのトレーニングでバーベルをかつぐ際も、背中の筋力がポイントになると。要は背中を鍛えなければ、ウエイトで追い込んだトレーニングもできないのです」

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最終更新:2019/12/23(月) 8:00
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