ここから本文です

「ジョブズがMacをつくったとき、社員に何を書かせたか?」人事のプロが語る“やりがいの正体”

2019/12/24(火) 12:32配信

新R25

書籍『天才を殺す凡人』(日本経済新聞出版社)のヒットで、一躍注目を集めた人事業界の新星・北野唯我さん。11月28日、待望の続編『分断を生むエジソン』(講談社)がリリースされました。

「凡人の心を理解できず、リーダーとして一度死んだ天才」が、天才ならでは苦しみを乗り越える姿を描いたこの本は、天才が「強烈にやりたいことがあるからこそ、それ以外のことをやりたいと思えない」という生きづらさをもっていると書かれた一節があります。

(おそらく凡人の一人であろう)筆者が思ったのは、僕ら凡人の多くは反対に「やりたいことと出会えない」という悩みを抱えがちだよな…ということ。

一生つづけたい「やりたいこと」に出会える人なんて一握りだし、出会えるまでアテもなく転職を繰り返す気力もないし、でも今の仕事も楽しくないし…そんな葛藤のなか苦しんでいる若者も少なくないはず。

そこで北野さんに「『やりたいことと出会えない』という状況から、どう抜け出したらいい?」とお聞きしたところ、話は意外な展開に…。

ですがご安心ください。北野さんのお話にはいつも、最後に必ず希望が用意されています。

〈聞き手=サノトモキ〉

サノ:
今日の取材では、凡人が「やりたいことが見つからない」から立ち上がる方法をお聞きしたくて。

北野さん:
「やりたいことが見つからない」から脱出する方法、か…

めっちゃいいテーマ持ってきましたね(笑)。

僕は、やりたいことを見つけられるかどうかって、「物語力」を培ってこれたかで100%決まると考えてるんですよ。

サノ:
「物語力」?

北野さん:
自分の人生を物語と捉え、「自分が主人公の物語」を作り出していく力です。

なぜこの力が必要か、順を追って説明すると…

そもそもやりたいことを見つけられる人というのは、「得意なこと」や「熱中できること」に出会ったとき、それを敏感に察知できる人のことなんですよね。

「そんなに頑張ってないのにやけに他人から褒められた」とか、「気づいたらあっという間に時間が経っていた」とか。

でも、多くの日本人は、そういうやりたいことのきっかけを見逃してしまう。

サノ:
どうしてですか?

北野さん:
「自分の人生なんてありふれた人生なんだ」と思い込み、自分の人生に起きた出来事を過小評価してしまうクセがあるからです。

「平坦な人生だ」と決めつけてしまっていると、褒められた経験も熱中できた経験も「べつに大した出来事じゃないし…」と何もなかったことにして、素通りしてしまうんですよ。

実際には「何事も起きない平坦な人生」じゃなく、デコボコといろんな起伏があったはずの自分の物語を、自ら平らにならしてしまっているだけなんです。

サノ:
つまり、自分の人生をありふれたものだと思ってしまう「物語力」の低さが、やりたいことを見つけられない原因…!

今日も言語化の鬼が本領を発揮しまくってる…!

北野さん:
「やりたいことに出会う」って幼少期の運みたいに思われがちだけど、実際は物語を作るという「能力」の問題なんですよね。

ただ、日本人の「物語力」が低いのは、じつは日本の働き方の価値観もめちゃくちゃ影響しているんです。

1/3ページ

最終更新:2019/12/24(火) 12:32
新R25

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ