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池江璃花子を、聖火最終ランナーに!国民皆で応援重ねる、これほど相応しい人はいるか

2019/12/26(木) 19:10配信

REAL SPORTS

2020年3月26日に福島県をスタートする東京オリンピックの聖火リレーをつなぐランナーが続々発表されている。各地ゆかりのオリンピアン、アスリート、著名人らが名を連ねることが話題になっているが、一般のランナーも参加して行われる「オリンピックのシンボル」聖火リレーはどうあるべきなのか?
「平和・団結・友愛」を象徴する聖火リレー。東京2020聖火リレーのコンセプト、「Hope Lights Our Way/希望の道を、つなごう。」にふさわしい最終ランナーとは?

(文=小林信也、写真=Getty Images)

純粋な情熱の輝きが宿る聖火リレー

東京五輪の聖火をつなぐ走者たちが発表された。

宗茂・猛さんの宗兄弟、増田明美さんら、かつてオリンピックに出場した選手たちの名前がたくさん見えるのはうれしい。地元出身のタレントさんや著名人も、予想を上回る数で選ばれている。沿道の応援者を喜ばせ、話題を提供する意味では必要な選択なのだろうか。

私は数カ月前取材で訪ねた一人の女性が、「聖火を持って、この島を走りたいんです」と真剣な眼差しでつぶやいたときから、彼女が選ばれればいいなと、心から願っていた。その人は、自国開催の聖火リレーにはなくてはならない人だと思った。

まだ日本で女子マラソンのレースが開催される前の時代、42.195kmは男性だけが走る距離だと誰もが思い込んでいた時代にフルマラソンを走り、日本の女性が走れることを天下に知らしめた人だ。

1976年4月のボストンマラソンを佐渡・鬼太鼓座(おんでこざ)の仲間と走った。1979年2月には第28回別府大分毎日マラソンに女性として史上初めて参加が認められ、2時間48分52秒で完走した。これが日本の女子マラソンの歴史が正式に拓く出来事となった。

小幡さんは結婚して大井キヨ子さんになった今も、鬼太鼓座の流れをくむ鼓童のスタッフとして佐渡に暮らし続けている。

私は、新潟県が発表した聖火ランナーの名簿の中に彼女の名を探した。宇佐美彰朗、小林幸子、横澤夏子、おばたのお兄さんらの名と共に、大井キヨ子の名前があった。日本のスポーツ界そして日本社会に、「礎を築き、新たな時代を拓いたレジェンドたち」を敬愛する心を育みたいと願っている私にとっては、自分のことのようにうれしい。聖火リレーについては政治的な歴史などあり、賛否両論があるのはもちろん知っているが、大井キヨ子さんが掲げる聖火には、そんな大人の思惑を超越した純粋な情熱の輝きが宿るのではないだろうか。

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最終更新:2019/12/26(木) 19:32
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