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86年間ありがとう…旧越生駅、取り壊しへ 感謝の式典に人々 20年度、町の交流拠点に生まれ変わる計画

2019/12/27(金) 11:16配信

埼玉新聞

 今年3月まで86年間にわたり利用されてきた旧越生駅舎が来月取り壊されるのを前に、駅舎に感謝の思いを寄せる式典が26日、旧駅舎内で開かれた。越生の玄関口として乗降客を見守り続けてくれた木造駅舎に「長い間、お疲れさま」と感謝の言葉が贈られた。旧駅舎は来年度、町の交流拠点として生まれ変わる。

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 JR八高線と東武越生線が乗り入れる越生駅の駅舎は1933(昭和8)年の八高線開通に伴い建設された。当時の越生町は近隣の商業中心地として栄え、駅舎も最寄りの毛呂駅や高麗川駅と比べ規模が大きかったという。赤く塗装された切妻屋根が特徴的な木造平屋の駅舎は増改築を繰り返し利用されてきた。

 3月16日の駅東口開設に併せ、八高線越生駅が無人化。駅舎を所有していたJR東日本から町に無償譲渡され、土地は約2600万円で町が購入した。町民らでつくる検討委員会は昨年度末、駅舎は老朽化が進み、現状のまま利用することは困難と判断、「観光案内と待ち合い機能を併せ持つおもてなし施設」に整備する方針を決めた。一方で「文化財的な価値がある」と駅舎の保存活用を求める町民の署名運動も見られた。

 旧駅舎は来月から解体工事が行われ、来年4月から建設工事が始まる。完成は10月の予定。新施設は木造平屋約165平方メートルで県産材の西川材や越生の建具を用いる。事業費約5千万円で、このうち半分は補助金で賄う。観光・ハイキング客らが気軽に立ち寄れる交流待合室、移住相談・乗り換え案内スペース、ギャラリー兼会議室で構成する。事務室には町観光協会事務局が移転する。

 式典で新井雄啓町長は「保存を求める声もあったが、東口とのバランスもあり、町の新たな中心施設として建て替えることに決まった。駅を降りた瞬間、越生は素晴らしいと感じてもらえると思う」とあいさつ。近所の町立越生保育園の園児約30人が「線路は続くよどこまでも」を合唱し、「越生駅舎お疲れさま、長い間ありがとう」と声をそろえて感謝の気持ちを伝えた。

最終更新:2019/12/27(金) 11:16
埼玉新聞

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