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捕鯨批判は「人種差別」か? 日本が反感を招いた理由 「商業と調査」ノルウェーとは全然ちがう立場

1/20(月) 7:00配信

withnews

捕鯨をめぐる記事には「他の国も捕鯨をしている」「日本ばかり批判するのは人種差別だ」という声が寄せられます。しかし、中には感情的で正確さに欠けるものが少なくありません。それでは、なぜ日本ばかり国際社会から批判されている印象があるのでしょう? 問題を余計にこじらせないために、捕鯨をしている国、批判する国の関係について整理してみたいと思います。(朝日新聞名古屋報道センター・初見翔)

【画像】これは危ない、シーシェパードの船が突入! 日本の捕鯨船にぶつかる瞬間

複雑な「捕鯨」の定義

まず、ここで問題にする「捕鯨」の定義を確認します。

第一に捕獲する対象は国際捕鯨委員会(IWC)が管理の対象にしている種です。生物学的な「クジラ」は世界に80種以上いるとされます。イルカも人間が大きさで区別しているだけで、生物学的には「クジラ」です。

日本政府の解釈では、IWCが管理の対象にしているのはそのうち17種類(当初は13種類でしたが分類が進んで増えました)。

シロナガスクジラやマッコウクジラなど大型でかつて乱獲の対象になった種が中心で、日本が商業捕鯨で捕っているミンククジラやニタリクジラ、イワシクジラも含まれます。

一方、日本ではツチクジラや各種イルカなども捕獲していますが、こちらは今回問題にする「捕鯨」の枠の外です。

第二に捕獲している国がIWCに加盟しているかどうかという違いもあります。

日本は2018年6月に脱退したので、商業捕鯨を再開できました。インドネシアやカナダはもともとIWCに加盟せずに捕鯨をしています。一方、ノルウェーとアイスランド、アメリカやロシアはIWCに加盟しながら捕鯨をしています。

第三は目的です。IWCを脱退する前、日本は科学調査のための「調査捕鯨」だとして捕鯨を続けていました。今は肉などを売るための「商業捕鯨」です。

一方、アメリカやロシアは「先住民生存捕鯨」と呼ばれる、昔からクジラを食べてきた先住民が生きるために必要な食料を確保するための捕鯨です。

それに対し、ノルウェーとアイスランドは最初から「商業捕鯨」として続けています。

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最終更新:1/20(月) 7:00
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