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体育中に鉄棒から落ち重度まひ 男性と両親が福井県を提訴

2019/12/30(月) 8:26配信

福井新聞ONLINE

 福井県の県立高校で体育の授業中に鉄棒から落ち、重い障害を負ったのは、県が落下防止策や事故後の処置など適切な指導監督を怠ったためだとして、当時2年生だった県内の20代男性と両親が県に約1億4千万円の損害賠償を求めて福井地方裁判所に提訴したことが分かった。

 訴状によると、男性は2016年11月の授業で、鉄棒を両膝で挟み込みながら後ろに回る「後方両膝掛け回転」を練習していた。授業担当の講師から技や注意点の説明はなかった。男性は回転しきれずに厚さ約4センチのマットに頭から落ち、頚髄損傷で首から下がまひした。身体障害等級1級と判断され、家族の助けを受けながら現在もリハビリを続けている。

 原告側は、頚髄損傷が疑われる場合は「動かさずに救急車を要請することが鉄則」なのに、落下直後、講師は動けなくなった男性の首を何度ももみ、無理に体を起こし、頭や首を固定しないまま他の教諭らと担架で保健室へ運んだと主張。また、補助を付けたりマットを厚くしたりする対策が考えられるとし「県が適切に指導監督しておくべきだ」と訴えている。

 代理人弁護士によると、男性は今も首から下が不自由で、車いすで生活しているという。男性は福井新聞の取材に「自分はちゃんと授業を受けていた。不自由な体になり将来が不安で仕方ない。学校の報告書もあいまいで、しっかりとした対応をしてほしい」とコメントした。

 県保健体育課は「弁護士と相談しながら適切に対処していきたい」と話している。

福井新聞社

最終更新:2019/12/30(月) 9:38
福井新聞ONLINE

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