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脳腫瘍による視力低下 発症の仕組みは視神経の折れ曲がり 群大研究グループが解明

2019/12/30(月) 6:03配信

上毛新聞

 群馬大大学院医学系研究科の登坂雅彦准教授、山口玲助教らの研究グループは29日までに、脳の中心部分にできる「下垂体腫瘍」と呼ばれる腫瘍が、視力障害を起こす仕組みを解明したと発表した。「腫瘍の早期発見や、手術法の改善につながる成果」としている。

 グループによると、下垂体腫瘍は視神経の近くに生じ、脳腫瘍全体の2割程度を占める。医療関係者の間では、視野が欠けることが知られているが、実際には視力低下が起こるケースも多いことに注目した。

 磁気共鳴画像装置(MRI)の画像で症例を解析すると、腫瘍で視神経が特定の場所で折れ曲がり、視力低下が引き起こされることが分かった。曲がり方が大きいと視力はより低下し、手術で屈曲が解消すると視力は大きく改善した。

 現在、医師は視野が欠けた患者に対し下垂体腫瘍の可能性を考えるが、今回の成果を踏まえ、視力低下も診断の重要な要素になるとみている。

 論文は米国の脳神経外科学会誌「ジャーナル・オブ・ニューロサージェリー」(電子版)に掲載された。

最終更新:2019/12/30(月) 6:03
上毛新聞

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