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「海の厄介者」で地域振興 愛媛でアカモクうどんを商品化

2019/12/30(月) 12:02配信

日本食糧新聞

漁船のスクリューに絡みついたり、日光を遮り、他の藻類の成長を妨げる“海の厄介者”とされる「アカモク」。このほど、石丸製麺と愛媛県漁業協同組合連合会がコラボして「アカモクうどん」(オープン価格)を商品化した。

11月から「セブンイレブンKiosk高松銘品館」や石丸製麺本社で販売し、愛媛県内の道の駅やスーパーマーケットに拡大し、将来的には全国百貨店や高級スーパーなどにも展開したい考えだ。

アカモクはこれまで厄介者とされ西日本では食用にされることはなくほとんどが遺棄されていた。だが近年、その健康効果に注目が集まっている。ネバネバ成分「フコイダン」は、食物繊維の仲間で、摂取することで、コレステロールや中性脂肪の元になり得る脂肪などを吸着して体外に排出する働きがあるとされる。

また、海藻類の中ではアカモクの食物繊維の含有量は群を抜いて高い。もう一つの注目成分「フコキサンチン」は脂肪燃焼の作用が認められている。アカモクは他の海藻類と比較しても突出して多くの「フコキサンチン」を含んでいる。

石丸製麺は「創造的な『融業』で新市場へ」をコンセプトに、地域の特産品(農産品・海産物など)の粉末4~5%を練り込み、手打ち式製法で「新機軸のうどん」を製造し地域振興につなげている。「茶うどん(高瀬茶)」などを中心に昆布、ゴボウ、レンコン、大麦若葉など多くの商品を世に送り出している。

農林中央金庫が成長産業化推進の取組みとして両者をマッチングして実現。同漁連が販売・卸を担い、現在は土産商材にとどまるが、問屋筋にアプローチしスーパーやホテル業界への販路開拓を目指す。

「アカモクや愛媛県のPRにつなげるためにも、全国に流通可能な保存性の利く商品にしないといけない。海外だって狙える。賞味期間1年と長いうどんは、有効な選択肢の一つ」(石丸芳樹社長)と話す。

オリジナル練り込み麺は小麦粉以外のアレルゲンを除去した素材であれば製麺可能だが「『単に練り込みました』ではただの色のついたうどんになってしまう。風味が出たり、風味や食感が良くなる素材のほうが成功しやすい」(同)と話す。今後もこうした取組みを進めて、各地の産物を通じて地域振興に貢献していく。

日本食糧新聞社

最終更新:2019/12/30(月) 12:02
日本食糧新聞

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