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箱根駅伝、國學院大は歴史を変えるか? 前田監督が語る「往路優勝・総合3位」の戦略

2019/12/30(月) 17:01配信

REAL SPORTS

2020年1月2日、令和初の箱根駅伝が始まる。これまでに数々のドラマを生み出してきた日本の正月の風物詩に、新たな旋風を巻き起こそうとしているチームがある。國學院大学だ。前回大会で同校史上最高成績の往路3位、総合7位、今年の出雲駅伝では初優勝を成し遂げるなど、着実にその力をつけてきている。就任11年目を迎え、「歴史を変える挑戦」を掲げる前田康弘監督は、今のチームをどのように見ているのだろうか。「往路優勝、総合3位」に向けた戦略を聞いた。

(インタビュー・構成=花田雪、撮影=軍記ひろし)

前回箱根で史上最高成績、出雲駅伝で初優勝! 旋風巻き起こす國學院大

2020年1月2、3日に行われる第96回箱根駅伝。前回大会は5連覇を狙った青山学院大が総合2位に終わり、東海大が初優勝を飾った。往路、復路、総合とそれぞれ違う3校が優勝を飾るなど、群雄割拠の様相を呈した箱根駅伝だったが、今年も混戦が予想されている。

連覇を目指す東海大を筆頭に、地力のある青山学院大、東洋大、駒澤大が「4強」と呼ばれていたが、駅伝シーズンの到来とともに4強に食い込む「5強」めとして名乗りを挙げたのが國學院大だ。

前回の箱根では往路3位、総合7位と同大学史上最高成績をあげ、今年は「大学三大駅伝」の一つでもある出雲駅伝で初優勝。「往路優勝、総合3位」を目標に掲げ、箱根路に旋風を起こそうとしている。

チームを率いるのは前田康弘監督。自身も駒澤大学で主将として箱根を制し、卒業後は社会人の名門・富士通で競技を続けた経験を持つ。41歳とまだ若いが、同校の監督を務めて今年で11年目。着実に力をつけてきた大学駅伝界の新興勢力が、満を持して箱根に挑む。

「前回大会の総合7位という結果を受けてからの1年間、ここまでは順調にきていると思います。トラックシーズンでは選手個人がしっかりと結果を出して、出雲駅伝では優勝という形で実力を証明できた。全日本大学駅伝では優勝を意識しすぎて7位という結果に終わってしまいましたが、チームとして良い部分、悪い部分の両方が出たことで、箱根には良い状態で臨むことができると思っています」

最終区間での劇的な逆転で初優勝を飾った出雲駅伝。その後行われた全日本大学駅伝では、前日にエントリーを変更するという「奇襲」に出たが、結果としてこれが裏目に出てしまった。

「他大学さんのエントリーを見て急遽変更を決断したのですが、こちらが奇襲をかけたというより逆に奇襲を受けるような形になってしまいました。もちろん選手たちには『直前の変更もあるよ』とは伝えていましたが、それまで準備もしていましたし、突然の変更で精神的な揺れが出てしまったのも事実。能力というよりメンタルの問題なので、そこは我々指導者がしっかりと選手の特性を見極めなければいけなかったな、と反省しています」

三大駅伝の総決算となる箱根駅伝を前に、天国と地獄、両方を味わったともいえる。ただ、その経験は確実に箱根に生きる。

「私たち指導者も選手も、『箱根』のことだけを考えたら結果としてよかったのかなと割り切れています。全日本でも良い結果が出ていたら、もしかしたらどこか気持ちに緩みが生まれてしまったかもしれない。もちろん、そんなことで気が緩むような選手たちではありませんが、こればかりは分からないじゃないですか。その意味では全日本で負けたことでより一層気持ちが締まった。『そう簡単じゃないぞ』とチーム全員があらためて感じることができました」

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最終更新:2019/12/31(火) 10:53
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