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「NHK紅白歌合戦」で会場の得点カウントを担当する「野鳥研究部」とは何者か

2019/12/31(火) 9:44配信

BuzzFeed Japan

「NHK紅白歌合戦」では視聴者・ゲスト・会場の投票をもとに優勝を決める。2013年から2018年まで会場の得点カウントをしているのは「麻布大学・野鳥研究部」。いったい何者なのだろうか。【BuzzFeed Japan / 阿部慶次郎】

麻布大学・野鳥研究部は、1993年から2002年までと、2013年以降の『NHK紅白歌合戦』で会場審査の得点カウントを担当している。2003年から2012年までは機械による得点集計だった。

どうして担当することになったのか。現部長の村山果穂さんは「実はよくわかっていないんです。昔に(麻布大学・野鳥研究部HS)NHKさんの他の番組でもお世話になっていたことがきっかけみたいですが」と話す。

NHK広報にも問い合わせてみたところ、出演依頼の理由は「当時の制作過程の中で、総合的に判断し依頼したものです」としか答えられないとのことだった。

また、機械集計から再び野鳥研究部が担当することになった経緯も定かではない。麻布大学の学内では「北島三郎さんが紅白を引退されるのがきっかけだった」という噂がたったこともある。しかし、誰も正確な情報はわからないままだった。

この経緯についても、NHKの回答としては「演出上の都合による変更です」のみとのことだ。

同研究部から紅白に出演するのは10人程度だが、普段は33人の部員で活動している。月に一回程度の「定例鳥見」に加え、春と夏には合宿もある。合宿では朝の4時頃から夕方の4時頃まで鳥を見続けるという。

部員は普段から「鳥ゼミ」という名前の勉強会を開いたり、鳥の鳴き声を入れたCDを聴いたりと、勉強熱心である。12時間以内に何種類の鳥を確認できたかを競う「学生バードソン」では、同研究部が2018年に総合優勝した。

紅白の得点は1分程度で数えなければならない。しかし、普段の真面目な活動のおかげか「あまり緊張しない」と村山さんは話す。「鳥を見る方が難しいです。(会場でカウントするうちわは)動かないので」

鳥を見ることが大好きな部員たち。2018年の紅白の後は、初日の出をしてからそのままみんなで鳥見をしたという。

同研究部の金木真央さんは、鳥見の魅力をこう話す。

「鳥を知らなかったら、そこらへんにいる鳥は『鳥』っていうくくりだと思います。でも、種類がわかると、ふだん何気ない道を歩いているだけでもちょっと楽しくなれるんです」

「野鳥研究部」の正体は、鳥が大好きすぎる学生だった。

最終更新:2019/12/31(火) 9:44
BuzzFeed Japan

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