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箱根も席巻! なぜ「ピンク厚底シューズ」は好記録を連発するのか? 走りの専門家が解説するメカニズム

1/2(木) 7:50配信

REAL SPORTS

2017年、ナイキが「厚底シューズ」を発表して以降、世界の陸上長距離界はこのシューズなくして語れなくなった。“駅伝王国”日本も例外ではなく、お正月の風物詩となった、箱根駅伝でも厚底シューズが席巻している。
ブームから定着、好記録、勝利の前提条件とさえいわれるようになった厚底シューズの何がすごいのか? ランニングコーチの細野史晃氏に走りのメカニズムという観点から解説いただいた。

(解説=細野史晃、構成=大塚一樹【REAL SPORTS編集部】、写真=KyodoNews)

次々と記録を塗り替える革新的なシューズ

2017年、アメリカ・ナイキ社が5年の歳月をかけて開発した『Nike Zoom Vaporfly Elite』が発表された。「マラソンは上半身が9割」などの著作を持ち、物理や解剖学、生化学などの観点からランニングフォームを科学的に解析しているランニングコーチ、細野史晃氏は、このシューズ発売に際して「速く走るためのツールとしてのシューズが誕生した」と微かな興奮を覚えたという。

「ヴェイパーフライは、物理と解剖の観点からランニングフォームを分析して作られたシューズだということが画期的でした。単なるランニングシューズではなく、夢の2時間切りを目指すキーファクター、それに必要なテクノロジーを詰め込んだシューズなのです」

ヴェイパーフライ・エリートの登場と時を同じくしてナイキ社はフルマラソン2時間切りを目指す「BREAKING2」プロジェクトのスタートを発表。2017年5月6日には、現世界記録保持者、エリウド・キプチョゲ(ケニア)がイタリアのモンツァで非公式ながら2時間00分25秒という驚きの記録をたたき出した。

「BREAKING2」にチャレンジしたキプチョゲは、2018年のベルリン・マラソンで2時間1分39秒の驚異的な記録で優勝。2019年には記録達成に特化した非公式コースで人類初の2時間切りとなる、1時間59分40秒2を記録した。ここまでならキプチョゲの“怪物性”で説明が済んでしまうのだが、2019年のベルリン・マラソンではケネニサ・ベケレ(エチオピア)が歴代2位となる2時間1分41秒を記録。その後も両足にヴェイパーフライという翼を得たランナーたちが続々と自己記録を更新し続けたことから、「厚底シューズ」に大きな注目が集まった。

日本人選手でも世界のトップ選手に倣い厚底シューズを履いた設楽悠太(ホンダ)が2018年の東京マラソンで従来の日本記録を5秒更新する2時間6分11秒を記録。この8カ月後には大迫傑(ナイキ)がシカゴ・マラソンで2時間5分50秒とさらに日本記録を更新するなど、「厚底効果」が目に見えて表れた。

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最終更新:1/16(木) 12:47
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