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ニュージーランド 検疫で病害虫防ぐ 検査厳格、高い罰金

1/5(日) 7:04配信

日本農業新聞

 今年は国際植物防疫年。ニュージーランドは空港や港湾の植物検疫が厳しい国だ。島国で、多くの病害虫の侵入を防いできた歴史を誇るが、厳格な罰金制度でも知られている。

 観光などで同国を訪れた人は、事前に口を酸っぱくして言われたことがあるだろう。「着いた空港で荷物に入れた食品を申告しないと罰金を取られるよ」

 入国検査で申告書に書かなかった食品や植物の種などが見つかると、簡易罰金が科される仕組みだ。「入れたのをうっかり忘れてしまった」「違う荷物を入れてしまった」「なぜだか分からない」という弁解は通用しない。発見された時点で、事務的に「請求書」が手渡され、その場で漏れなく400ニュージーランドドル(約3万円)を支払うはめになる。

 これが意図的な持ち込みになると、罰金額は跳ね上がる。2018年、中国からニュージーランドのオークランド空港に到着した女性のケースでは、「植物類の持ち込みはない」と申告していたものの、三つのバッグからはタオルに包まれた大量の種子が発見され、着衣のポケットからは穂木も見つかった。結局、女性は3300ドル(同24万円)の支払いを命じられた。

 検査は厳格に行われ、摘発件数は年間約1万件に及ぶ。18年11月、記者が同空港の検査場所で並んでいたところ、前の方から大声で怒鳴る声が聞こえ「バリバリ」と大きな音が続く。見ると、鍵を開けようとしない旅客の対応に、検査官が大きなはさみでバッグを切り裂いたようだ。周辺には緊張感が漂った。(特別編集委員・山田優)

日本農業新聞

最終更新:1/5(日) 7:04
日本農業新聞

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