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森法相、ゴーン被告の出国記録ない-不法出国は犯罪で正当化できず

1/6(月) 11:24配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 森雅子法務相は6日、会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告が中東のレバノンに逃亡した問題をめぐり、詳細な出国方法については捜査中の案件で具体的な言及は控えるとした上で「出国した記録はなく、不正な手段を用いて不法に出国したものと考えている」と述べた。

ゴーン被告の逃亡後、森法相は初めて記者会見し、不正な出国は犯罪であり、司法制度への批判があったとしても逃亡を正当化することはできないと述べた。

日本の刑事手続きに対する批判があることは承知しているとした上で、「各国の刑事司法制度にはさまざまな違いがあり、それぞれの国において制度全体として機能するように成り立っているので、制度全体の在り方を考慮せずに個々の制度にだけ焦点を当てて単純に比較することは適切でない」との認識を示した。

同被告が出国する際、プライベートジェット機の機内持ち込み荷物が空港でのエックス線検査を受けておらず、積み込まれたケースに隠れて出国した可能性があると報じられたことに関し、法務省の所管の範囲外としてコメントを控えたが、「同様の事態を招くことがないよう措置を取っている」とも述べた。

菅義偉官房長官は同日夜、BSフジの報道番組「プライムニュース」で、ゴーン被告の国外逃亡を最初に聞いた際に「絶句した」と述べるとともに、不正な手段を使って出国したものであり、「極めて遺憾だ」と指摘した。

その上で「わが国の司法制度は適切に運用されている」としながらも、「こうした事態が発生したのは事実なので事実関係を解明した上で二度とこうした事態が起きないよう対応する」と説明。さらに日本政府の威信をかけて取り扱うべきかとの質問に対して、これだけの大きな案件なので「当然そう思う」と語り、全力で対応していく決意を示した日本政府の威信をかけて政府として対応していく決意を示した。

今春にも開かれる見通しだった初公判に備えていたゴーン被告は、保釈条件で海外渡航が禁止されているにも関わらず、先月末ひそかに日本を出国した。同被告は日本出国後の声明で、「私は正義から逃れたわけではない」とし、「不公正と政治的迫害から逃れたのだ」と表明した。

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最終更新:1/6(月) 20:54
Bloomberg

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