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朝日町介護予防教室男性も来て 高齢者向け参加呼び掛け

1/7(火) 23:35配信

北日本新聞

 朝日町は高齢者向けにヨガやリズム体操といった多彩な介護予防教室を開いている。ただ、参加者は女性ばかりで男性はほとんどいないのが現状。町は頭を悩ませ、男性の積極的な参加や外出を呼び掛ける。 (朝日・入善支局長 高野由邦)

 毎週火曜に朝日町平柳のアゼリアホールである「歌謡ダンス倶楽部」の教室ではボールやいすを使い、音楽に合わせて楽しく体を動かす。月3回通う同町西町の秋元まさ子さん(86)は「運動したり話をしたりするのが楽しみ」と話し、年齢を感じさせないかくしゃくぶりだ。昨年12月中旬の教室に参加した27人は、全員が女性。講師でインストラクターの吉田真由美さん(48)は「たまに男性が見えるが、いつの間にか来なくなる。女性ばかりだと来づらいのかも」と言う。

 マットの上で手足を伸ばし、大きく深呼吸。同ホールで毎週金曜にあるヨガ教室の光景だ。昨年12月下旬の教室では24人が参加。唯一の男性、上沢敏男さん(78)=同町東草野=は成人病予防のため8年近く通う。「運動すると気分も良く健康でいられる。男性も恥ずかしがらず気軽に来ればいい」と言う。

 介護予防教室を管轄する町健康課は「男性が少ないのは悩ましいが、運動教室に行きづらい場合はシルバー人材センターに登録するなど、とにかく外に出ることが大切」とする。町では高齢者の外出機会をつくろうと公民館単位で介護予防に向けた体操教室なども開き、参加を促している。

■専門家「男性限定メニューを」

 「競争社会で生きてきた60歳以上の男性の多くは、そもそも地域の集団で和気あいあいと活動することが苦手」。中高年の生きがいづくりを支援し、介護予防体操教室の指導者養成などを行う「富山社会人大楽塾」代表の柳原正年さん(77)=富山市=は力を込める。こうした教室に男性が少ないのは、どの自治体も同じ傾向という。

 男女の脳の構造にも言及する。「女性は共感力や環境適応能力にたけ、集団で行う歌や体操も楽しく意欲的に取り組める人が多い」と説明。「男性の参加を促すためには男性限定メニューを設けるなど運営の見直しが必要」と指摘する。

 高齢男性の意識改革の必要性も挙げ、「現役時の肩書きを捨て、ただのおじさんに戻ると地域の集団でも受け入れられ、居場所を得やすい」とアドバイス。人生100年時代、定年前の10年を第二の人生の準備期間と位置付け、新たな趣味を見つけるなど仕事以外の生きがいをつくることで、健やかなセカンドライフを幸先よくスタートできるという。

最終更新:1/7(火) 23:35
北日本新聞

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